面子:4CL伊藤 3坂田 鈴木 前山(5) 松岸 水野(1) SL宮崎 山中(6)2E豊島(0)H廣長(2)F村瀬(0)W立峻 1大西 門脇 羽柴 ()内は山行以前のトップ日数
期間:6/15~16
記 宮崎
下界調べを怠ると…といういい見本でした。アプローチは核心。
6/14(金) 東京=長野原草津口:アプローチ失敗
伝達ミスにより坂田はフライを余計にリーチしてしまっていた。20:40くらいに三宅から新幹線込の終電の逃したとの連絡が入る。三宅のEF共装は小缶2とパウ15であり、小缶のうちの一つは宮崎がリーチしており三宅が抜ければ総員15名で燃料的に足りる、パウは別になくても良いという判断で三宅を切る。9:35の高崎あたりでタクシーを呼ぼうとするが夜も遅いのでと断られる。何回も電話したが結局タクシーは呼べず、しかも次の日の朝の予約も取れず事務所が開く7:30すぎに再度電話をかけなおすように言われる。行動時間が大幅に削られることは明らかで完遂が絶望的になり後悔の念に苛まされながら長野原草津口で一夜を明かす。
6/15(土) 曇りのち雨:野反湖から佐武流山はるか手前1927コルでサイト
長野原草津口=野反湖8:40~9:00小休止9:03~9:40タルミ9:50~10:07堂岩の泊場10:27~11:19猟師の頭先2040
11:33~12:03白砂山12:30~13:22 2070P 13:32~(1927コル14:15)~14:32 1980P 14:55~15:05 1927コル▲
結局タクシーが呼べたのは7:30頃だった。タクシーを呼ぶ直前に立峻からお腹を壊した旨を告げられ本人曰くつらいらしいので駅で分離した。駅から立峻が申し訳無さそうな顔をして見送りしてくれたがしょんぼりとして縮こまっているのが逆に笑いをこらえているように見える。浅白タクシーに電話したところ全員が入れるマイクロバスで来てくれて料金は野反湖まで¥20000代だった。
野反湖はおととしの合宿以来でありSLはやたらテンションが上がる。野反湖からトップはかなりハイペースだったが、少しでも急ぎたいSLは黙認というか歓迎する。結果20分ほど歩いたところで水野が気分が悪くなったというので小休止。水を抜いたりして再出発した。そのあとは適正なペースに戻った。堂岩の泊場で満発にする。水量豊富で水もおいしい。泊場から堂岩山まで雪が残っていたが特にアイゼンを使うほどではなく、道が隠れてRFが必要なところもなかった。堂岩山から白砂山までが限界上。だがガスってなにも見えなかった。白砂山でたるんで藪装をつける。坂田差入れの大量のソフトドリンクと廣長の差入れのフルーツ缶をいただいた。藪入り直前に雨が降ってきてみんなのテンションは低めだった。白砂山から三国峠方面と佐武流方面の分岐は視界が悪いためイモる。白砂山から佐武流への稜線に入ると樹林帯に入り少なくとも行動したところはずっと限界下だった。ところどころ雪渓が使えて高速化できた。赤布がすでにじゃんじゃんうっておりさすがは大学ワンゲルの定番ルート。ときどきトップが本体のすぐ横の藪から飛び出してきたが中継はきちんと把握しているのだろうか。たるんだ2070Pは尾根が北に曲がるところだがトップは260度の方向に落ちて行った。1927コルへの下りは視界が悪くトップはところどころRFに手間取っていた。読みよりだいぶ早く1927コルに到着。遅れがなければ10時前だったのにと思うとつらい。先のピョコで方針会議。断続的に降っていた雨が強くなってきているので切明の渡渉は使えない、頑張れば赤樋山までいけなくはないが明日の行動が14Pになってしまい余裕がなくなる、ということを考慮して敗退を決定する。あとは沖の西沢の頭に行くかどうかだが無駄だから行きたくないというL権者の意向を尊重して1927コルでサイト。テントも横に三つ並べられて笹中にしてはいいサイト場所。雨のせいでテントの中に水がたまってあまり快適ではなかった。若天はなかなか火がつかずサイトは遅め。割と強く雨が降っていたが鈴木は悪寒するといいSLは驚く。結局鈴木はオカンしていた。夜中ずっと雨が降っていた。
6/16(日) 曇りのち晴れ:失意の中サイト地から野反湖へ下山
▲4:50~5:30 2070P 5:40~(集合写真5分)~6:45白砂山7:13~8:03堂岩山手前8:23~(堂岩山で電波チェック5分)~(8:47堂岩の泊場)~9:57野反湖
三四半だったがなかなか若天は火をつけられずサイトが遅れていた。サイト後の撤収も遅く出発はだいぶ遅くなってしまった。雨も止んでいて天気は曇り。鈴木は雨が強くなった12時ごろにちょっと後悔したらしい。中継が遅く本体誘導が二人という状況になっていて本体を無駄に蛇行させていらいらした。途中雲が切れて佐武流山や苗場山が見える。4時間早ければあの稜線を歩けたかもしれないと思うと心が痛む。雪渓上で集合写真を撮るが、頑張って伸びていたトップを戻してしまって申し訳なかった。割とあっさりと白砂山にたどり着き坂田のフルーツ缶をいただく。坂田は計4.5kgほどの差し入れを持ってきたらしい。堂岩山手前で一回タルミ。タルミの時にいた山ナメクジに対して松岸は前世がナメクジだったんじゃないかと思うくらい執着してイジメていた。野反湖からのバスの時間と料金を調べていなかったSLは山中に検索してもらう。堂岩山で電波が入り調べられた。山中本当にありがとうございます。堂岩山から下る途中に青空が見え始め皆があげる歓声にSLの心は痛んだ。堂岩の泊場から歩きやすい道が続き、タルミたい人もいなさそうだったのでロングピッチを切って野反湖まで下りる。バスの時間までまだしばらくあったので運よく空いていた浅白タクシーのマイクロバスを呼んで野反湖まで向かう。打ち上げはタクシーの運ちゃんに教えてもらった長野原草津口駅から2kmのドライブインでおこない、温泉は隣駅の川原湯温泉から1kmほどの公衆浴場\300に行った。藪山行なのに温泉にも行かず帰京した人もいたようだ。
まとめ
SLの下界の下調べが足らずこんな山行になってしまい参加していただいたみなさん本当に申し訳ない。檜俣川の渡渉点の下見などたくさんの人の手間を割いてようやく成立した山行なのにSLが馬鹿ですべてを台無しにしてしまった。トップも本体も雨でガスで視界が利かない中よく頑張ってRFしたり歩いてくれた。本当にお疲れ様でした。 1927コルまでは雪渓が残っていることもあり藪としては薄目、ガスのためRFはそれなりに苦労していた印象だった。先の渡渉点の情報が入ってこなかったり苗場山の雪がなかなか溶けなかったりしてかなり山行が成立するかどうかやきもきしたので今後この山域を出す人は7月初めくらいのほうがいいと思った。
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