笛吹川東沢釜ノ沢

企画No.43 沢企画
企画者 秋山
入山地域 釜ノ沢
面子 3年白濱、塚越、木村 2年秋山(L)、山岸(WH)1年塚田(EF)
��白濱、塚越、秋山…L権者 木村…SL権者 山岸…被養成者1本目 塚田…初回者




11/2(金)
立川駅集合とするも集合したのは秋山、塚越さん、塚田の3名。白濱さんは高尾、木村さんはバイクで現地にて、山岸はなんと笹子駅にて合流。
塩山駅からは予約したタクシーに乗り込むが、この運転手さんはなんとも気さくな人であった。中型ならば6名までは乗せてくれるらしい。これからはこの方に頼めば道中が楽しいだろう。西沢渓谷まで¥5940なり。運転手さんからの大量のブドウの差し入れを喰らいつつ駐車場にて就寝。夜中の3時頃木村さん合流。ご苦労様です。
11/3(土)曇のち晴天
5:25駐車場~5:40東屋~6:00東沢河原(沢装作り)6:20~7:53ホラの貝のゴルジュ(たるみ)8:05~8:35山ノ神~9:15東のナメ沢~9:38西のナメ沢(たるみ)9:48~10:20釜ノ沢出合~10:25魚止滝下~10:45魚止滝上~三段5m下11:00~7m曲り滝下11:46~12:25両門ノ滝下(たるみ)12:35~13:45両門ノ滝上~13:48ヤゲンの滝下~14:45ヤゲンの滝上~15:05 6m滝上~15:35サイト適地▲1
朝5時頃小松さんに入山連絡を入れる。とても眠そうな声であり申し訳なく思う。
山岸トップで出発。東沢の河原に降りたつまではサクサクいく。河原にて沢装作り。鶏冠谷の出合までは渡渉を数回繰り返すが水量少なく問題ない。鶏冠谷出合から先のところで左岸にある踏み跡に入る。ホラの貝のゴルジュまでにFixを1回と懸垂を1回行う。トップは養成1本目ということもあり判断にまだまだ迷いがあるようだ。懸垂の際は降り立ってからも先を見ることと、ザイルが動くかどうかもしっかり確認すべし。
ホラの貝のゴルジュにてたるみ。なかなか迫力がある。真夏に泳ぎに来ようなどと山岸君とうだうだ話す。再び左岸にある踏み跡に入り、ゴルジュを高巻く。上から覗き込むとあんなところを突破できるものか不思議に思う。
山ノ神少し手前から沢に入る。水は冷たいが程よく気持ちが良い。紅葉がとてもきれいだ。途中、塚田が一回滑ってぼっちゃん。ゴアマがしっかり水をはじいているのがとても羨ましい。東御築江沢、乙女の沢、東のナメ沢、西のナメ沢にかかる滝はどれも美しい。西のナメ沢でたるむもいかんせん寒く、誰も滑り台をしなかったのは残念であった。
西のナメ沢からしばらく行くとやっと釜ノ沢が出合う。すぐに魚止滝。ここは小さく右岸巻きでTR+手がかり。この間塚越さんがなぜか滑り台をして楽しそうに遊んでいた。魚止を越したすぐ先にある小滝で木村さんも滑り台をしていた。ここは左岸をフリーで通し、落ち口で手がかりを出していたが、最初の部分も手がかりがあったほうが良かっただろう。
いよいよ千畳のナメ登場。きれいやら微妙やら様々な噂を聞いていたが、とてもきれいであった。塚田が水流はじを通ろうとするので注意する。こういう場所は真ん中を歩いたほうが良いのです。7m滝は水流左を手がかり。続いて現れる3段5mは1段目は左をザイル手がかり、2,3段目を左をFix+降り口にて手がかり、を出す。セルフビレー無しでザイルを投げてはいけません。7m曲り滝は右巻き。はじめフリーとの判断であったが手がかりを出させる。結局2箇所で出した。この巻きはしっかりした踏み跡がある。赤テープは巻きはじめに見当たらなかったが、巻き途中にはある。
両門ノ滝にてたるみ。なかなか壮観である。巻きは左岸から。ここで方針が二三転し、初心者をあげるのにかなり時間がかかってしまった。はじめ左岸をTRとザイル手がかりで上げようとしたが向き悪く止め、結局右岸の木を支点にしてTRザイル手がかりであげた。この結果初心者は水流中をまっすぐに登ってくる形になり、見てて可哀想であった。両門の滝を過ぎると、ヤゲンの滝がすぐに現れる。ここは山岸がマヨイ沢との間の小尾根から巻き、木村さんは水流すぐ右を直上していった。木村さんのルートは見ていてひやひやした。山岸のルートを下部でザイル手がかり、上部をFixで通す。下部は高さがあるのでTRのほうが良かっただろう。つぎの6mは水流左をTR+手がかり。
ここを越せばあとはサイト場を探すのみ。塚越さんが楽しそうに前に出てホーヤホーヤ。広河原は至るところにサイト適地がある。夜は山岸がビーフシチューをこぼして軽く火傷を負うハプニングがあったりしたが、久々の沢中泊を楽しむ。満点の星空の下、焚き火をして、酒飲んで、ヤッホーと叫んで、下ネタ話して、寝る、ってのは本当にいいもんじゃ。
11/4(日)晴天
6:35▲1~7:05 4段40m下~7:45 4段40m上~8:40 3段30m滝下~9:23 3段30m滝上~9:40 30mナメ滝上~9:55水場(沢装解除+水汲み)10:15~10:22甲武信小屋10:25~10:36甲武信ヶ岳(たるみ)10:55~11:05甲武信小屋11:12~11:28戸渡尾根降り口(治療)11:40~12:30徳ちゃん新道分岐(たるみ)12:40~13:50林道~14:15西沢渓谷バス停
朝は6時10分発とするも出遅れ。コッヘルがあったりで大変なのは分かるが、塚田はもう少し急ぐ気迫を見せてほしかった。
4段40mまでは広河原をひたすら行く。1,2段目左TRで、3段目フリーで、4段目左TRで行く。1,2段目のTR後、落ち口付近で確保者がセルフビレーを解除していたがもっと安全な場所まで行くこと。このすぐ上でミズシ沢が出合う。ここの左岸にはしっかりしたサイト適地あり。ここが最後のサイト適地であろう。
3段30m前の小滝にて一度、2段階でTRを出す。はじめ支点としていた木は向きが悪く、直させる。なんだかトップの連携がいまいちであった。ここで木村さんが240を一つ忘れてしまったようだ。
3段30mははじめ倒木を避けようとして、左の踏み跡に誘われるようにして入っていってしまったが、これはどうやら大高巻きの踏み跡である。ここははじめから倒木群に突っ込んで行ったほうが良い。本隊を進ませる前にトップが伸びて先の様子をしっかり見ましょう。結局少し戻って倒木群をのっこして左岸をTR。この辺りから水は部分的に凍っており、ツララも見られた。木賊沢を横切る部分はフリーであったが、ここで万が一滑ると30m滑ることになるので手がかりは欲しかった。すぐに現れる30mナメ滝は左岸に立派な踏み跡があり、そこをフリーでたどっていく。水流に戻ってしばらく行くとすぐに甲武信小屋の水場に出る。ここで沢装解除&水汲み。
甲武信小屋まで5分ぐらいで行き、空身で山頂ピストン。富士山、八ヶ岳、南ア、遠く北アまでもが見える最高の天気であった。全員でのんびりたるむ。
木賊山の巻き道との分岐点にて塚田が膝の不調を訴えテーピングたるみ。先も長いことから心配だったが途中から違和感が消えたらしく良かった。あとは戸渡尾根を紅葉綺麗だ綺麗だ言いながらチンタラ下る。西沢渓谷は人がいすぎでどんだけー。山梨市駅にバスでいって打ち上げ。お疲れ様でした。
まとめ
釜ノ沢は思っていた以上に良い沢であった。紅葉の綺麗なこの時期かもう少し早めに行くことをお勧めします。養成としてはザイルを出す場所が少ないが、沢中泊の経験が積めるという点では良いと思う。人が多く入っているので行く前はなんだか微妙な気分だったが、行ってみて人気があるのもうなずけた。非常にいい沢だと思うので是非一度は行ってあげてください。

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