企画No.35 沢企画
企画者 白濱
入山地域 奥武蔵 谷津川本流
入山期間 10/28
面子
��木村 L白濱 塚越 2秋山 山岸 1広瀬
暇つぶしのため急遽作成した穴埋め企画。
ワンゲルで最近出されてない地域で、駅から近いところということで決めた。
遡行図は『秩父両神の谷100ルート』を参照して下さい。
10月27日(土) 雨
2210(白久駅)―(下界訓練)―2230就寝
台風を伴った低気圧の通過による豪雨の中、池袋駅に集合。集合時間より若干遅れるが、久しぶりに全員が揃った。予定通り最終一本前の電車で池袋駅を発つ。途中、木村が携帯をなくすというトラブルがあったため、結局最終に乗ったが、無事27日中に白久駅へ到着。到着する頃には、すでに雨は上がっていたが、用心のため駅カンとする。
寝る前に次期L養成のため、山岸と広瀬にTRと懸垂を教える。白久駅は立派な待合室があり、快適に寝られる。しかし、トイレはしまっているので注意。
10月28日(日)快晴
��白久駅)530~600(入渓点)620~730(地獄谷出合)740~830(18m3段滝上)840~930(奥の二俣)~1000(1120m登山道)1025~1100(熊倉山)1115~1140(1120m登山道)1150~1215(970m)1225~1300(入渓点)1325~1345(白久駅)
各々適当に起床し、530出発。塚越が久しぶりのためかえらくテンションが高い。林道では常に先頭を行き、勢いあまって入渓点をオーバーしていく。さらに先へ行こうとする皆を制止し、入渓点へ戻る。そんな慣れてる場所じゃないんだから皆地図出してください。サブ装を作り、沢装を整え、入渓する。
水温気温ともに高く、水にぬれても寒くない。10月下旬とは思えない。ゴーロ歩きの最中に汗ばむほどである。入渓すぐの4m二段滝は水流左を直登。その後出てくる遡行図にない5m二条滝は右岸巻き。ゴーロ歩きを経て二俣を大きく右に曲がり、小滝を越えていくと、10m二条滝が現れる。右岸のルンゼから巻いていく。その先の5m二条は水流右も左も登れる。小滝が連続するようになり、地獄谷出合に到着。ここでタルミ。
石滝と6mはどこからが滝なのかピンと来ないが、確かにそれらしいものはあった。どちらも容易。読みの半分以下で中の二俣。左から七つ滝が落ち込んでいる。昨日の雨により、立派な滝となっている。右俣をのぞくと、奥に20m滝らしきものが見える。20m滝は下段、中段は見えるが、上段は見えない。下段を登り、中段上段は右岸から巻く。落ち口に戻る一歩が少し怖い。3段まとめても巻けそうであった。ゴルジュ内の8mは右岸を巻き気味に登る。小滝は容易。18m3段滝の下段と中段は秋山、木村、塚越が水流沿いに登り、他は左岸巻きし、上段下に出る。上段は左隅を木村が行く。いくらか難しそうなので、一応手がかりを出してもらう。広瀬が登るとき、少々不安を感じたので、バッチマンで確保させる。越えたところでタルミ。18m3段滝を巻くとしたら、大高巻きになるだろう。
ゴルジュを越えると単調なゴーロ歩きとなる。若干荒れ気味の沢を詰めていくと、ぽつんと12m逆S字トイ状滝が現れる。中央のリッジを登る。その後も単調になる。小滝は時々あるが、問題なく越えていく。900m付近で三俣。真ん中の水流がないこともあるそうだが、今回はしっかりと流れている。三俣を過ぎ、途中の滝を適当に越えていくと、980m付近で奥の二俣となる。右俣に赤テープがついているが、パッと見だと右俣に入りたいとは思わない。
右俣を進むと、突然沢は左に折れ、ゴルジュが登場する。ゴルジュの入り口にはトイ状滝がある。過去には流木を利用したそうだが、別に流木を利用せずとも登れる。ゴルジュ内は普通水枯れするのだが、今回はずっと水が流れていた。5mCSは左を登る。その先右に曲がると、ずっと奥に15m滝が見える。15m滝の手前に5mほどの滝があり、水流右を登る。木村はここから左岸巻きに入り、15m滝上まで容易に巻く。15m滝はヌメっており、岩ももろそうで一目で登る気をなくす。それでも秋山は挑戦していたようだが、結局あきらめ、皆左岸巻き。ネットでは苦労しているのだが、別にゴルジュ突破にこだわらなければ、左岸から容易に通過できる。その先の小滝を直登してようやく水枯れとなる。広瀬と山岸に水を汲んでもらう。少し登って小尾根に乗り、小尾根をさらに登っていくと、1120m付近の登山道にぶつかった。ちょうど看板があり、わかり易い。
沢装を解除し、ロングピッチをきったので、少し長めにたるむ。ロングピッチをきるつもりではなかったのだが、ゴルジュ内でたるめそうな所がなかったのだからしょうがない。全体的に読みの2/3程度で来ており、N以上山行の速さを実感する。
沢装をデポし、熊倉山へ出発。熊倉山までの登山道は落ち葉がたまり、少し滑る。急斜ににつけられたトラバースルートなので、滑り落ちたら、結構落ちるだろう。山頂は展望に乏しいが、日が当たりぽかぽかしている。意外に登山者がいる。しばらくのんびりした後下山。終了点で沢装を回収する。このとき携帯を見ると電波が入った(Docomo)。970m付近の尾根を越えるところで、秋山がこけて怪我をする。ずるりとむけた手の皮が痛々しい。ちょうどいい時間なので、治療がてらたるむ。ここでヘルボにマキロンが入っていないことが発覚した。地獄谷を渡渉すると、日当たりのよい道に出る。日が当たると、10月下旬と思えないぐらい暑い。登山道の展望はよく、秩父の町並みと武甲山、振り返れば遡行した谷津川と熊倉山がよく見える。再び尾根を越え、樹林帯の中を進む。最後は谷津川を渡渉して、林道へ到着。
デポを回収して、白久駅へ向かう。林道はヌメっており滑りやすい。白久駅周辺には何もなさそうなので、西武秩父駅で打ち上げ。雲一つない秋晴れの空の下、意外な程のんびりとした山行であった。
まとめ
この週に出る山行が一つもないために、一晩で作った企画だったが、思いのほか良い沢だった。気温の高さにも助けられた。今回は初トレースではないが、記録がネットのみで、かつ中級ということでN以上の縛りをつけた。しかし、小滝で何か出す必要がない程度に慣れた初心者ならば、連れていっても完遂は可能であろう。ただし、両方のゴルジュ、特に上部のゴルジュでは支点の確保に苦労するだろう。
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