2010年度山行No.17 那須連山FB
メンバー:3 鈴木 L三谷、2 FHはい島 sEW松崎、1 E松尾
日程:2010/7/24-25沢藪合宿が不可となり、道藪合宿に変更となった。そのため道トレを1本出してもよいのでは、という話になり、去年計画したもの直前に中止となった那須連山企画を実施することとなった。Lの忙しい時期と重なってしまい、事前調査が若干甘くなってしまったのが反省点である。
突然出すことになった企画であったが、想像以上に雄大だった那須岳に助けられて、結構楽しめる企画になったんじゃないかと自負している。サイト地の温泉も最高であった。姥ヶ平も、当初はピッチ数を伸ばすためだけに追加したルートであったが、山に囲まれた雰囲気の良いところで行ってよかったと思う。三本槍以北の道が荒れているのは事前に情報収集できたはず(大黒屋の登山マップに「危険地帯」とマーキングされていた)で、その点準備不足の誹りは免れない。
行程:
7/23 ときわ台22:00ごろ発-音金登山口1時ごろ?着
7/24 音金山口5:40-6:19たるみ6:33-7:29
1515付近7:39-8:50三倉山9:10-10:05流石山手前のぴょこ10:18-11:10大峠11:20-12:05赤石沢出合12:15-12:30煙草屋
7/25 煙草屋5:30-6:00たるみ6:15-7:10牛ヶ首7:20-7:35茶臼岳分岐-7:50茶臼岳山頂8:20-8:40茶臼岳分岐-9:10朝日 岳の肩-朝日岳往復-9:20朝日岳の肩9:30-10:10三本槍岳10:20-11:55坊主沼避難小屋12:05-12:58甲子山 13:09-14:30甲子温泉16:00=白河のとんかつ屋=21:00池袋解散7/23 さっそくLが遅刻。皆を1時間近く待たせてしまう。ごめんなさい。鹿浜橋ランプから高速に乗るが、あとは眠いのをのぞいて基本的に順調。黒磯PAかどこかで10分ほど仮眠。白河ICで降りて、甲子トンネルを超えて福島県下郷へ。音金登山口へ着くも暗くてよくわからず、神社の脇の「三倉山登山口」という大きな看板のそば車を泊めて、境内でおかんする。入山連絡を忘れそうになり、1:30の深夜に長崎に連絡。遅くなってごめん。
7/24 晴れ後雨 5時出発の予定が、5時にはい島に起こされる。アラームに気付かず爆睡していたらしい。はい島に聞くと、一度は動いていて起きているようだったというがそんな記憶もない。申し訳なさでいっぱいになりながら準備。その間、松崎と鈴木に登山口の様子を見てきてもらう。近くに駐車スペースもあるようで、車を移動させた後、5:40出発。こちらの登山口はまさに尾根の取付から登り、昨晩見かけた神社の脇からの登山道はおそらく沢沿いを辿って中腹からこちらの登山道に合流するものの用である。そういえばそんな話をネット記録で見たかすかな記憶がある。
音金の登山道は唐沢山まで平均35度の急登であるらしいが、皆元気に登っていく。今回は基本的に松尾トップで進んでもらった。最初は道も荒れ気味だったが、神社からの登山道を合わせてからはだいぶ歩きやすくなった。神社ルートの方がメジャーなのかもしれない。個人的には尾根通しの方が分かりやすくて好きだ。最初のたるみで朝食用に買っておいたざるうどんを食す。開けるときに勢い余って半分ぐらい落としてしまった。L権限でポリを使って洗い、完食。全く持って行動食にはそぐわない。2Pかからずに唐沢山を通過して、三倉山へ。裏那須最高峰だけあって、良い眺めである。那須連山の眺望もばっちりである。ここで鈴木の差し入れ缶を開けた。この辺りから数人の登山者すれ違い始めた。後々聞くところによると、音金-大峠間を歩く「三倉山山開き」が先週の17日にあったようで、ぶつからなくて良かったな、と胸を撫で下ろす。ここから先は大展望の中、平坦な稜線を軽快に進んだ。「ながれいしやま」か「さすがやま」で議論になったが、山頂の標識によれば「ながれいしやま」であった。大峠からは昔の藩主も通った峠道。去年刈払いをしたような文言を見たが、すでに笹が優勢である。あまり通る人がいないのかもしれない。小沢をいくつかと、大き目の沢を3本越える。渡渉は全く問題ないが、松崎が飛び石の上で足を滑らせ、右足を水浸しにしていた。松尾は安全地帯に着いてもすぐに止まらず後続に道を開けること。今回は危険地帯というかぬれるだけだが、日頃からそんな意識を持って欲しい。すぐに三斗小屋温泉に着いた。こんな山中に立派な温泉宿である。よくもまぁこんな大きな建物を建てたと関心する。テン泊の申し込みに行くと(約3張と少ないので要事前予約である)、気のよさそうなおばちゃんで、すぐに露天風呂に案内された。やや高い(1500円)のが難点だが、温泉付なので許せる。テントだけ立てて荷物を放り込み、皆で一風呂浴びる。洗い場こそないものの、ここまで開放的な露天風呂は今まで入ったことがない。眼前に今日歩いた三倉山の稜線が端から端まで一望できるのも、気分を盛り立ててくれる。湯温もちょうど良く、ずいぶんとゆっくりしてからテントに戻ってサイト開始。ポツポツと雨が降り始めており、テント内サイトとなったが、いかにも暑すぎる。避難。出来上がる頃には止んでおり、皆で外に持っていって食事。トマト煮が美味である。その後は天図をとったり、鈴木の差し入れで宴会をしたりしつつ、6時過ぎに就寝。雨は降ったり止んだりを繰り返していた。
7/25 晴れ 34半のはずが、ふと目覚めて時計を見ると4時半である。仕方なくL自ら起床コールをかける。起床係しっかりしてくれ。聞くに鈴木は3時40分ころから目が覚めていたが、面倒だったのでそのまま寝ていたらしい。全くもってけしからん笑。急ぎラーメン餅を作り、5:30出発。テント1張りかつ晴れた日のサイトとは言え、やればできるものである。まぁテント内に上級生が多かったからかもしれないが。昨晩の雨模様が嘘のように晴れ渡っており、Lの人徳のおかげだと話すが、皆苦笑している。地図が昨日のもののままだったこともあり、この辺りルートが多すぎてL自身よく把握できていないが、2年がしっかり誘導してくれていた。順調に高度を上げて姥ヶ平へ。サイトして良いのかはしらないが、サイト適地である。少し寄り道してひょうたん池を見に行ったが、大したことはない。姥ヶ平は右側が絶壁、正面が茶臼岳、左側が隠居倉に囲まれたカール状の一段低い平地であり、最高の雰囲気である。正面の茶臼岳は白く噴煙を上げており、いかにも活火山だ。カメラを持ってこなかったことが悔やまれるが、鈴木が携帯で盛んに写真を撮っている。牛ヶ首は、茶臼への分岐から数10m上がったところにあるが、ぜひ行くべきである。展望が良い。噴煙の上がる山腹をトラバースしてから、分岐にザックをデポして空身でピークへ。L装だけは持っていかなくては行けないので、Lだけそのままザックを持っていく。山頂は非常に気持ちの良いところで、人気があるのも頷ける。差し入れ缶を開けてゆっくりしていると、徐々に人が増えてきたので、退散する。剣が峰手前には「悪路」という標識が立っているが、ジーパン・スニーカーのハイカー向けの看板だろう(Lも運動靴だったので人のことは言えない)。別に大したことはなかった。ちょっと左側が切れていたので途中からはい島にトップを代わってもらう。朝日岳に寄り道しつつ、アルペンムードの稜線を進む。朝日を越えるとだいぶ静かになった。清水平は木道のある雰囲気の良いところである。この辺りから昨日のような穏やかな山様となってきた。三本槍は名前に似合わず、なだらかな稜線である。あとでタクシーの運ちゃんに聞いたところによれば、三県の境に目印として三本の槍を立てたのが名前の由来らしい。道理でとんがっていない訳である。三本槍から北は今までの歩きやすい道と違って、いきなり藪藪してきた。十年後には廃道になっているかもしれない。道が笹に覆われて足元が見えず、運動靴では不安である。一々足元を確認しながら進むので、少し隊に遅れてしまった。三本槍から下るところと、須立山から下るところが急で嫌らしい。なかなかたるみ適地が見付からず、ロングピッチを切って坊主沼避難小屋についた。随分と立派な小屋である。ここから先は少し道がよくなった。途中で松尾に現在地を聞くが、そもそも上級生が全員間違っていた。残念。なお、地図に載っているのは旧道でやや東に新道がついているのでこちらを通る。ところどころ場違いに綺麗な木の階段が設置されている。甲子山のピークはあまり記憶にない。あとは淡々と甲子温泉まで下るだけである。松崎がさっきからふやけた足の裏が痛いと行ってペースメーカーになっているが、どうしようもない。甲子温泉の大黒屋は改装が終わって綺麗な建物である。内風呂は1時までで、岩風呂は3時までだった。ぎりぎり3時前にすべりこむ。昨日に引き続き、洗い場がないのが残念。Lと鈴木だけ早めに上がり、taxiでデポした車を取りに行く。大黒屋から音金登山口まで小型で5600円であった。タクシーの運ちゃんに道中いろいろな話を聞く。甲子トンネルは平成20年に開通したばかりのトンネルであるとか、南小学校が廃校になってしまったとか、日暮滝(ひぐらしのたき)のこととか、先述の三本槍のこととかいろいろである。無事に車を回収して、大黒屋で残りの3人を回収。白河で打ち上げして、ところどころ渋滞した東北道をのんびりと帰り、21時に池袋解散となった。お疲れ様でした。
個評
松尾:トップお疲れ。体力もあい、今の時期の一年としては及第点かと思う。でもポリタン忘れしかり起床コール忘れしかり、もう少し緊張感を持って山行に臨んで欲しい、かも。
はい島:松尾に現在地を聞いたり、いろいろと頑張ってくれていたと思う。ありがとう。
松崎:「邪魔邪魔!」は流石にないw応援部とかだったらたぶんヤバいよ!靴のメンテは欠かさずに。ミンクオイルとか塗り込んどくといいよ。
鈴木:大量の差し入れありがとう。楽しんでくれたようで何より。
自分:初日寝坊は割と大罪。ごめんなさい。山中は二年生がしっかりやってくれていたので、のんびり見ているだけで良かった。ありがとう。
「東大ワンゲル」とグーグル先生に聞いてみたところ、上位にヒットした活動報告を紹介します。
返信削除1.
東京大学ワンダーフォーゲル部活動報告: 現役報告No.16 - 16:40
2007年1月25日 ... 東大ワンゲルはモチベーションが高くて、「自分たちが行きたいところに行って、自分たちを成長したいと志している」くらいの感じでアピールしたほうがよいと思う。
2.
松田好弘(スクランブルアップ)、大木信介(信州大学学士山岳会)、山森康平(東大ワンゲルOB1年)
3.
東京大学ワンダーフォーゲル部活動報告: マイナー12名山
4.
残雪早池峰
5.
ブナオ峠~笈ヶ岳~白山
6.
八ヶ岳全山縦走~トレイルラン
はじめにわたしのコメントが入っていてはずかしいかぎり。
いま、夏合宿に行ってますが、がんばってください。
OB Fuji(yukikurasiretoko)
こちらにうつっています。
返信削除現在の東大ワンゲル公式サイト
http://twvjp.zxq.net/index.html
写真がみてたのしい。
紹介文もなかなかいい。
現役の皆さんのご活躍を期待します。
OBより