2010年度山行No.6 両神山 金山沢右俣
日程:5/22
面子:OB2木村 4大城 3L鈴木 2EWFH松崎(養成8日) 1松尾(初1)
菊池の両神練成(潰れたが)の裏側で両神の沢を出してみた。遡行図は東京周辺。
5/21(金)西武池袋=三峰口=(タクシー)=落合橋▲0 晴れ
蓜島の熱が下がらないので5人で入山(木村さんはバイク)。池袋駅19:48発に乗ること(乗換検索だと出ない)。大城さんは御花畑駅でおっさんに二回絡まれていた。タクシー11960円で落合橋の駐車スペースまで。木村さんが来ないが下界訓練をして就寝。星空美しい。
5/22(土)金山沢右俣 晴れ~曇り
▲04:55~5:02右俣出合~5:255段滝下の1210二俣~7:15Co1260二俣~7:35120m大ナメ下7:55~9:05稜線9:23~9:35両神山10:03~11:15西岳11:28~12:18タルミ12:28~13:06落合橋14:40~15:20郵便局~15:55出合バス停
4:30発だが携帯の電池が切れてLが寝坊。申し訳ないと思っていたらまだ木村さんがいない。とりあえず出発を延期して朝ごはんを食べていたら、バイクに乗った木村さんが「申し訳ない!申し訳ない!」と連呼しながら登場。ちなみに松尾と木村さんは初対面である。
上落合橋左岸上から歩いて左俣に入渓し二俣まで下降して右俣に入る。しばらくはゴーロ帯で、たまにナメが顔を出すかんじ。木村さんと松尾が一回ずつスリップ。トップは大城さんと松崎だが、木村さんの提言により大城さんは松尾の後ろに入れ実質松崎ワントップとする。沢が全体に荒れていていまひとつ残念な感じが拭えない。
5段の滝で今回初工作。まず下の5m×2は左岸大木から支点で大城さん→松崎の二段TR。水流中→左壁。次、残り3段(4m×3くらい)は大城さん、自分、松崎で三段TR。中上段は左から巻き気味。ザイルが足りないので支点にスリングを足す。支点は右岸の死んだ木で、松崎ははじめ死んでいることに気づいていなかったので衝撃荷重テストをさせた。それなりに頑丈だったとはいえ、今思えば生きている木も多くあったし、死んだ木を使うにしても流動分散させるべきだった。
核心の7m滝は急で滑りやすい逆層のナメ滝で、確かに直登不可能。松崎が右巻きして大城さんに右壁直登のゴボウ手がかりを出し、松尾はTR手がかり。ここでも死んだ木から支点をとったので今度は直させた。ちなみに巻きにFIXを張っても労力は変わらなかったろう。
大ナメ下にやや急なナメがあったので手がかりを出してタルミ。焚火してマシュマロを焼いたりする。松尾は腹の調子が悪そう。
120m大ナメは明らかに120m以上あった。爽快だが、全体に荒れていてテンションが中途半端にしか上がらない。一部滑りそうな傾斜もあったが全てフリー。問題ない。
大ナメ上で水枯れしたので全発汲み、あとはゴーロのツメ。松崎は各分岐をしっかり認識していてなかなか良い。それなりにしんどかったが丹沢より快適に感じる。沢床に木が生えているからだろうか。
稜線に出て沢装解いて山頂でタルミ。まだ白っぽい八ヶ岳が見える。このあたりの稜線は木の生えた岩峰ばかりで、異様な感じである。なんだか仙人がいそうだ。フルーツ缶を開け、写真を撮って下り始める。
ここから八丁峠までは鎖場と急登降の連続で時間がかかった。しかもそれなりに怖い。途中から松尾はメットを着用していた。一般道なだけあって他人がいるので、落石にとても気を使わざるを得ず、消耗である。
八丁峠からは人もいないし鎖もない、樹林帯とガレとハスのような植物の入り混じった不思議な感じの道。中身のない会話(スコーンによる食あたりとか)をしながらダラダラと下る。最後は左俣のナメが間近に見えたが、天気予報は当然のように雨。下山決定。ちなみに木村さんはこれを見越して米を忘れていた。ルーは持ってきていたので、落合橋でサイト。松崎によると僕がサイマスを指定しなかった(らしい)ので、松崎は「ゴミを持ち帰ってくれるいい人」らしい。
木村さんとお別れし、残りの4人は林道を速いペースで歩いてバス停へ。トンネルが怖かった。ちなみに郵便局は平日9:30に回収に来るだけなので末端ではない。ただし鉱山が動いているので緊急時に使う分にはこの辺りが末端で問題ないと思う。
バス停付近の河原でゴミを焼却し、西武秩父のつけ麺屋で打ち上げて解散。
まとめ
短いが、なかなか良い沢だった。荒れているが大ナメは一見の価値があるし、両神からの下りの岩場が登山道的なしんどさを感じさせないので全体として楽しめるだろう。しかし交通費がかかりすぎるので、車が出せない場合はあまりお勧めできない。
あと少なくとも右俣は養成向きではない。今回は情報が少なくかつワントップだったのでギリギリ養成一日の範疇だったと思うが、次は一日で左俣も下降できてしまうだろう。
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