小草平・ミズヒ沢


小草平沢・ミズヒ沢FB                         
企画:深山莉綾

参加者:3(*)中村  2L深山 (N)H新留 1()EW梅宮 ()F中津
 
 
小草平はTRの良い練習になりました。ミズヒ沢は、最初の高巻きで時間がかかり、完遂できなかったのが残念です。



2015/1030() 東京=渋沢駅=大倉~勘七沢出合▲0    アプローチは公共交通機関

 渋沢駅に20:50集合だったが、新留が電車を降り過ごし遅刻。1本後のバスに乗り大倉まで。登山計画書は渋沢駅のバス停前のボックスに入れた。水曜日のOB連絡会で新留のL権がはく奪されたり沢が廃止になるかもという話も出たりして、Lの胃はきりきりと傷んだ。今回は中津の初トップ。大倉からは中津トップで林道を歩き、勘七沢出合まで。途中「鍋割山、二俣」という看板がちょこちょこあるので、迷うことはないだろう。  

今回は梅宮のN認定。下界訓練は梅宮はよく覚えていた。中津に支点の取り方を教えたりして、就寝。

 

1031() 曇り 小草平の沢

0 6:056:15入渓点(沢装装着)6:306:35 F1 7:107:15 F2 8:008:10 4mスダレ 8:358:40 2m 9:009:05 F3 9:459:50 2m 10:0510:10 4m23m 10:45(たるみ)10:55 CS 11:2011:30(F4下で他のパーティーのリード待ち)12:05 F4 12:4512:50 F5 13:3013:50 稜線(沢装解除) 14:1014:40 勘七沢出合

 

 勘七沢出合を中津トップで出発。中津は下の踏み跡に沿って行こうとしたが、上の方に登山道があるのでそちらから行きましょう。登山道をたどると自然に沢床まで降りられる。

沢装をつけ、中津に合図の確認をさせて出発。すぐにF1があるので、早速初心者は待ち。F1は残置ハーケンがあり、上部は怖い。滝は、ちょっとでも危ないなと思ったら登らないということと、登れる自信があってもとにかく慎重に登るように中津に伝える。滝上すぐの左岸に支点を取り、右壁TR中津で梅宮、新留を上げる。支点が難しいところにあったりして支点から降りるのが怖いときは、懸垂で降りてくるように中津に教える。

すぐにF2があり、右岸支点で左壁2TR(下中津、上中村さん)で初心者を上げる。その上の5mは、同じザイルを使って左巻き手がかり。

 少し進むと4mスダレ滝があり、左壁TR中津。ここは右巻きフリーでもよかったので、トップのどちらかは右巻きを見に行った方がよかった。このときTRの角度がやや悪く、また、ATCのビナをかける結び目を、ザイルの初心者に近い側に作っていた。ここで中津は現在地を分かっていなかった。こまめに遡行図を見るようにしましょう。ちなみにこの辺で梅宮が、電波が入ると教えてくれた。

 すぐあとの2mは、水流中TR中津。中村さんと新留は右巻きを行ったが、降りるところがかなり怖そうだったので、ここは直登した方がいい。 

このとき中津には、ザイルダウンのときはもっとクレイムハイストを支点側にずらして自分と支点との間のザイルを張るようにすること/ATCをつけるのはザイルダウンの後にするということ/立ち位置が逆だったこと/初心者を上げて解除させたあと、安全なところまで行ってから自分も解除すること/下の滝だけでなく上のナメもまとめてTRすること   といったことを注意した(と中村さんから聞いた)

次のF3は、左壁TR中津で梅宮・新留を上げる。直登の1ステップ目は、左壁に立てかかっている木を使う。右巻きは怖そうだったので、Lは巻き結び手がかりで直登した。この辺でかっこいいウエットスーツの3人パーティーが登ってきたので、抜かしてもらった。

2mは水流中TR中津。特に問題なし。

4mは右巻きを中津、右壁を中村さんが見て、中村さんが通ったルートを右壁TR中津。右巻きは、トラバースして沢床に降りるところが滑りそうだったので、初心者をフリーで通すのは無理だろう。

23mは、右巻きフリーでCSの前まで行けた。ここでたるみ。CSは、左壁の残置スリングがあるルートを右岸支点でTR中津。ザイルダウンがいい感じだった。ここで(さっきとは別の)早稲田ワンゲルの3人パーティーが来たので、工作している間に登ってもらった。1人は女の人で、何だかかっこいい雰囲気だった。中村さんの登山研での知り合いだったよう。

その先のF4では早稲田がリードをしていたので、待ち。暇なので中津にハーケンの打ち方を教える。もともとはF4はリード予定だったが、今回はL権者が2人だけになってしまったので、リードは省略し普通に工作することにした。早稲田がリードを終え懸垂で降りてきた後、中村さんがF4を右巻きして支点を取りに行く。中津は直登したいと言ったのでF4下で待ち、中村さんがザイルダウンしたあと、そのザイルに中津が持っていた方のザイルをくくり付けて引っ張り上げてもらった。F4は水流中TRT中村さんで、中津・梅宮・新留を上げる。F4はかなりホールドが細かく、中津と梅宮はちゃんと手がかりを使えてすいすい登っていたのですごかった。新留は手がかりを使わないでトライしていたが、さすがに上部は難しかったので手がかりを使っていた。Lは右巻きしたが、ここのトラバースは結構怖かった。

ここの工作は、F4の次にある2つの小滝の上の左岸に支点を取って、F4TRTで使ったのと同じザイルを使い、F4のすぐ次の小滝では手がかり(中津はフリー判断したが、滑りやすそうだったので手がかりの方がよい)、その次の小滝はTR中津で初心者を上げた。中村さんのここの工作は効率が良く速かったので、中津もこんな感じを目指して頑張ってください。

次のF5は右壁2TR(下中村さん、上中津)。中津のクレイムハイストの環が開いていた。

水枯れしてくるあたりで倒木が増え、適当なところで左の沢跡に入り尾根まで登る。久しぶりに楽なつめで、すぐに尾根に出られた。沢装解除してさくっと下山し勘七沢出合の河原でサイト。中津は、武田にFを劣化コピーされたと言って軽く怒っていた。ミネストローネは具だくさんでお腹がいっぱいになった。Lの携帯ではなぜか電波が入らなかったが、(同じドコモなのに)中村さんの携帯だと電波が入り、天気予報が良いので明日の入山を決定。皆が焚き火をしている間に、Lはお腹の調子が微妙だったので18時前に一足先に就寝。

 
 

111()  晴れ ミズヒ沢

1  5:356:00ミズヒ沢出合~6:10入渓点(沢装装着)6:25 [F1下~(高巻き)F2]10:00 (たるみ)10:10 [F2上から下降開始~F1]12:3013:00勘七沢出合(沢装解除)13:2014:20大倉

 

 朝ご飯の鳥雑煮はおいしかった。新留にしょうがチューブを開けてと頼んだら、しょうがないなあと言われた。さむい。昨日の夜は中村さんが鹿のフンを見てふーんと言っていたし、おやじギャグが流行っているのか。

また丹沢の主が来る前にさっさと出発し、日の出前に林道をミズヒ沢出合まで行く。途中四十八瀬川と出合うところで、L権者二人が間違ったことを言って入渓させようとしたが、ちょっと行ったところで気付いて引き返し、改めて林道終点のミズヒ沢出合まで。中津が合ってました、すいませんでした。左岸の踏み跡からF1前まで行き、沢装装着。

 ここからは大高巻きの工作。まず左岸斜面を2TR(下中津、上中村さん)で上げ、踏み跡に沿ってFixで初心者を通す。そのあとは尾根上を少しフリーで進み、TR中津で尾根上を上げる。支点の環が閉まっていなかった。そこからはフリーで尾根上を行き、道標がある、尾根が前と左に分かれるあたりのところでダブル懸垂中津で沢床まで降りる。すると例年通りF2の上に出た。

この時すでにリミットの時間に達しそうだったので、ここから下降開始を決定。F2は懸垂できそうだったが、F1(下から最初に見た感じ)支点が無さそうだったので、行きに来た高巻の工作と同じルートで下降することにした。

懸垂で使ったザイルは、角度が悪かったからか、支点の木の表面がざらざらしていたからか、可動チェックをしても動かなかった。が、いずれにせよ同じところを戻ってくるので今回はザイルはそのままにしておいた。

まず行きに懸垂で降りたところをTRT中津。そのあとフリーで少し行って、尾根の左岸寄りをダブル懸垂中津。中津は、懸垂のルートの角度が変わるところを懸垂の終点としていた。ザイル回収のためには良い判断だった。ただ、今回は中村さんが懸垂支点のところに残り、ザイル回収を手伝ってそのあとフリーで降りてきてくれたので、角度が変わった先までザイルを伸ばして尾根上まで初心者を懸垂で降ろした。(中津のとったルートよりも、上から見て右側のルートをとれば、角度は悪くなくてすんだ)

そのあとは行きと同じルートでFixを中津が張り、中村さんが左岸斜面を懸垂をしてF1下まで皆で降りる。

この辺りで中津に、今日は沢じゃなかったですねと言われてしまった。巻きの工作で終わり、滝を登らせてあげられなくてごめんなさい。

 あとは勘七沢出合まで戻って大倉まで歩き、ちょうど来たバスに乗って渋沢まで。あじゃって解散。

 

 

まとめ

小草平:TRがたくさんできて養成序盤向き。そんなに水に濡れないので寒くない。つめも下山も楽でいい沢。

ミズヒ:最初の高巻きは、トップが二人いないと時間がかかって、日の短い時期だとMaxを越えられないかも。今回は工作をほぼ中津一人にやらせたので、時間がかかってしまった。

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