1年冬山 日光白根山


1年冬山日光白根山FB
松尾
メンバー
OB菊池 4高梨 3成田 L松尾 2坂田 鈴木啓 宮崎 1H大橋 E立峻 F廣長 W村瀬

奥白根山をバックに
天気は良くはありませんでしたが、無事ピークを打てました。


1/18()北千住=東武日光-JR日光◭0

18:45北千住集合。上級生から赤布がないという連絡が来たのでエキップに尋ねようと思ったが、エキップの立峻は連絡手段を持たないのでLが自宅に取りに帰った、というゴタゴタがあった(赤布は立峻が全てリーチしていたらしい)。過去のブログの「JR日光駅待合室で駅寝可能」という情報があったので、一応東武日光の駅員に聞いてみると、JRの待合室は開放しているとのこと。東武日光駅から5分ほど歩いてJR日光駅に移動したが、JRの駅員さん曰く、「そんな場所は提供していません」。うーん。仕方ないので空いたスペースに寝ることにしたが、この時期の日光はやはり寒かった。6人ほどで近くのラーメン屋に行き、体を温めて就寝。ちなみに北千住~東武日光(電車)&東武日光~湯元(バス)のフリーパスがあり、今回の交通費は往復4000円でかなりお得だった。日光はこの日までかなり冷え込んでいたが、明日以降は徐々に緩む見込み。

1/19()小雪
6:050=7:20湯元温泉7:30-8:152リフト上8:35-(たるみ計35)-11:15外山コル-(たるみ15)-12:20天狗平-(たるみ15)-13:40五色沼避難小屋◭1
 
バスで湯元温泉に移動し、ビーコンチェックをして出発。計画書はバス停で提出できるほか、スキー場までの道に駐在所もある。スキー場手前で雪かき作業の人に、「今日いっぱいは荒れるから気を付けて」と声をかけられた。スキー場は営業していないのでリフト区間もすべて歩く。下界側の二つ並んだリフトは南側の第3リフト左を歩いた。その後は斜面をトラバース気味に上がる第4リフト(現在は運行していない)ではなく、白根沢沿いの第2リフト左を進んだ。第2リフト上でワカンをつけて体操していると単独の方が先に入山していった。膝下程度のラッセルだったが、進みが遅かったので2分交代でラッセルさせた。1年生が苦戦していたので途中からは2~4年生だけでラッセルした。途中、廣長と立峻のワカンが外れたので調節していると、単独の方がさらに2人ほど通過して行った。立峻は靴擦れで足を痛めていたが、本人が行けるというので励ましつつ隊を進める。
外山尾根
外山コル手前でワカンよりもアイゼンの方がよいと判断して替えさせる。このあたりまで赤布は適度な間隔で打たれており、この後も限界上を除けば赤布はいくらか打たれていた。急登をこなし、外山コルを通過してしばらくすると、トップが埋まるのが目につくようになったので、再びワカンに替えてもらった。天狗原を過ぎた後の前白根山前の限界付近でアイゼンに替える。前白根山は露岩が出ているものの、特に問題となる箇所はなかった。避難小屋への下降点を探すのが難しいという記録があったが、今回は難なく見つけることができた。ちなみに「外山コル」や「天狗平」、「避難小屋下降点」などの要所では道標が出ていた。
前白根をバックに
小屋に着いて休憩がてらこの後どうするか話し合う。L2年生は五色沼に行きたいと主張したが、他があまり乗り気ではなかったので却下。特に1年生は思った以上に疲れていた。先に小屋に着いた方もいたが、除雪が面倒だったのか、周辺でテントを張っていた。避難小屋の入り口を除雪して、小屋2階に45天と6天を張った。夕飯はビーフシチューだが、最近は基本的にバターを使っており、今回もOBの菊池さんがしきりに美味しいと言っていた、って書いたらOBが参加してくれるかな。夕飯を食べていると2人パーティが来た。結局小屋に泊まったのはうちと彼ら2人だけだった。あとは水作りをして宴会をして就寝。水作りにえらく時間がかかっていた。

1/20()小雪、お昼からは時折日が差す
6:501-7:25限界付近7:50-8:50奥白根山9:05-9:55避難小屋10:50-11:20前白根山前11:30-11:55天狗平12:05-12:25外山コル-(たるみ計25)-14:10湯元温泉

奥白根への急登
5:30起床で6:45出発の予定。サブ装の時はこれくらいが丁度いい。昨夜のごはんに比べ、朝食のポタージュスープは麺が固まっていて不評だった(味はいいと思うよ)。昨日立峻にワカンの紐を調節しておくよう言って、やり方まで示していたのにやっていなかった。出発前でもあるので怒りを抑えていると、Lの鼻から出血が、、。    
 最初はラッセルだったのでワカンを履いて出発。尾根が広いために登り口を見つけるのに苦労するかと思っていたが、ここにも道標があったのですんなり行けた。しばらく行くと目の前にいくつもの大きな岩が立ちはだかった(ルートは間違っていない)。地図に書いてある以上にいっぱいあった。岩の合間を縫って登り切ったところ(限界付近)で休憩し、弱層テストをやってみる。表面10cm弱の弱層は踏み抜くだろうし、その下はしっかり結合していたのでアイゼンに替えて出発。しばらくは時折埋まることがあったので23年で交代しながらラッセルしてもらう。森林限界から150mほど登って斜度が緩まると、アイゼンが利きやすい斜面となった。時折露岩が出ているが、特に問題なく神社まで着く。神社からは手前の斜面をいったん下り、再び登り返すと三角点に至る。風が強く、長くたるむ気になれない。テルモスを飲んで記念撮影して出発。途中トップが道標とは逆に進んだり、竹竿を無視して下ったりしていたので後ろで修正した。露岩を過ぎた後の急斜面はスキーで下ると楽しそう。立峻が遅いので、シリセードで下ってもらう。
奥白根山頂
慎重に下る
 小屋に着いて休憩した後撤収。立峻の共装は3年で分担する。小屋の掃除をしてワカンをつけて出発。稜線に出ると風が強い。前白根山の露岩帯はアイゼンがいいと思い、替えてもらう。ここから今山行1番の風が吹きすさぶ。何とか天狗平に着いてたるみ。ここからもアイゼンのまま進む。外山コルからは単調な下り。途中単独の人が日帰り装備で登ってきた。お昼も過ぎているのにどこへ行くのだろうか?スキー場に着いてアイゼンを外す。スキー場の端をそそくさと下る。しょぼくない日帰り温泉を探しに旅館案内所に行って、とあるホテルの日帰り温泉に入ることにした。一人700円。露天風呂もあり、なかなかよかった。バスで東武日光まで行き、近くのインド料理店のカレーとナンで打ち上げして帰途に着く。

○まとめ
懸念していた奥白根山の雪崩も、運よく弱層がほぼなかったのでクリアできた。限界上の風も強くはあったが、正月の甲斐駒ほどではなく、1年冬山としては適度の強さだった。過去の記録を参考に、審議で「前白根山の限界上区間は短いので限界と見なす」と決めていたが、実際に通ってみるとそれほど短いとは感じなかった。森林限界は標高2340m付近と考えていたが、それ以外の区間も風をもろに受けた。風が強い場合、天狗平先のピョコから避難小屋への分岐まではしんどいと考えた方がいいだろう。

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