初冬燕岳

           初冬燕岳FB                       
                                            企画:松尾
○メンバー

OB4白浜3山岸2大城1菊池 現役4L蓜島3sL松尾 成田 2W鈴木啓、H松岸、三宅、F水野、E野呂、sE宮崎
燕岳山頂




11/22(木)

木曜の終電が間に合わない人がいるので車を一台出す、というのを火曜の本審時に決めた。晩秋の三連休なので、翌日水曜の時点でほとんどのレンタカーが予約済みであり、借りるのが大変だった。さすがにアプローチを決めるのが遅すぎた。

木曜午前の予報によると、金曜に南岸低気圧が通過して冬型になり、土曜の午後に緩むらしい。冬の北アということで悪天での行動は避けた方が無難だと思い、出発を1日遅らせることにした。


11/23()東京21:15=25:30しゃくなげ荘◭0

出発前にネット検索してみると、この日も燕岳へは10パーティほど入っているらしい。予報では冬型が早く緩む影響で土曜は午前中から回復する見込み。自分の企画としては珍しく好天が期待できるが、こうした期待を裏切ってきたのが松尾企画であり、まだ半信半疑。

車組は21時本郷集合。遅れた人はいなかった。首都高で一度道を間違えて20分ほどロスするが、その後は順調で24:30頃有明駅に着いた。待合室を覗くと電車組7人が雑魚寝していた。成田と大城さんはここで降ろし、翌日電車組と一緒にジャンタクで中房温泉まで来てもらう。残る車組4人は先にしゃくなげ荘駐車場まで入ることにした。しゃくなげ荘には水道はあったが、公衆トイレは冬に備えて閉められていて使えなかった。高速に入ったあたりから早く入山連絡を入れなきゃとは思っていたが結局忘れてしまい、真夜中に緊急連絡先に電話して迷惑をかけてしまった。菊池さんはヘッドライトを忘れたらしい。

11/24()9時頃から晴れる

5:400(タクシー)6:25中房温泉6:45-6:55アイゼン・ビーコンつけさせる7:05-(たるみ10)-8:002ベンチ-8:303ベンチ8:40-(たるみ15)-9:55合戦小屋-(たるみ10)-11:20燕山荘着-(テント立てる&サブ装準備)-12:25燕山荘発-12:50燕岳着13:30-13:55燕山荘◭1

しゃくなげ荘には登山者用の駐車場があるらしく、そちらに車を移動してからタクシーに乗り込む。その分出発が遅れてしまった。登山口に着くとすでにジャンタク組が到着していた。体操&ビーコンチェックして出発。登山口は土が見えていたのでビーコンはつけなかったが、少し登ると地面が凍結して滑りやすくなったのでアイゼンとビーコンをつけさせた。アイゼンをつけると快適に登れる斜面で、北ア三大急登と呼ばれてはいるものの、それほどきつくはなかった。積雪が多いという情報だったが、入山者も多いためラッセルは微塵もない。赤布もすでに打ってある。合戦尾根だけで20枚程度しか打つ必要がなく暇だったので、つららに赤布を打って一人楽しんでいた。

合戦尾根を登る
途中宮崎のアイゼンが外れたり、外付けしているワカンが外れたりして2回くらい止まった。日差しも出てきたので23年にサングラスをつけてもらったが、鈴木啓のサングラスのレンズが片方取れていた。鈴木のメガネをなくす類のコントは何度か見ているが、久しぶりに見るとまあ面白い。合戦小屋にも人が大勢いた。小屋を過ぎると森林限界だが、すでに竹竿が打ってあり自分では一本も打たなかった。限界上は槍ヶ岳をはじめとして景色がすばらしい。晴れていたので白い雪と黒い岩と空の青のコントラストがきれいだった。このあたりで水野が遅れ始めたが、こちらから特に言わなくてもセカンドに入ろうとしていてよかったと思う。小屋まであと少しのところで菊池さんが足を攣る。

合戦尾根を登る②
小屋に着くとすでに多数のテントが張ってあり、場所が限られていたので尾根東の雪庇を崩してその下に張ることにした。設営に1時間くらいかかったが、整地が大変だったのでこんなもんだろう。ここで2年のスノスコをテントのペグ代わりにする、みたいな指示をしたが、後で考えるとテントを潰して出発すればいいだけのことなので、自分でも意味が分からなかった。

サブ装にしてアイゼンをつけてもらい出発。山頂まで特に問題なく進む。山頂に着くとこれまた最高の景色。昨年の初冬爺ヶ岳に続き、2年連続で北アの晴れピークに立てたことになる。皆写真を撮ったり昼寝したり思い思いに過ごすが、大城さんは寒さに耐えかねたのか筋トレしていた。下山も特に問題ない。

山荘に着くと、さらにテントの数が増えていてテント場が飽和していた。夕飯はカレー。最近ワンゲル内で食事のメニューを増やす動きがあるが、どれも二番煎じで名前だけ凝っていて微妙。こういうシンプルなものが一番いい。このあと水作りをさせるが、成田天ではWの鈴木啓がいないと水作りができないらしく、天気図を取り終えるまでぼーっとしていたらしい。水作りくらい3人でしろよ。暗くなってトイレに行くと安曇野の夜景がきれいだった。                    


11/25()快晴

6:401-7:05蛙岩(通過に難儀する)7:30全員通過後10分たるむ-8:00大下りの頭(ここで引き返す)8:25-8:45蛙岩-9:25燕山荘着-(撤収)-10:15燕山荘発-10:45合戦小屋10:55-11:103ベンチ-11:452ベンチ11:55-12:30中房温泉

朝サイトを始めるが、松尾天では火をつけるはずの野呂がヘッドをなくしたり缶をなくしたりでイモかった。しかし、それを補うくらいそのあとが早かったので行動には支障がでなかった。日の出を見て出発、という粋なことはしないつもりだったが、出発が遅れたので見てしまった。大城さんと松岸、鈴木啓が頭痛気味で恐らくは軽い高山病。3人とも行動できるらしいが、2年二人の水は3年で持つことにする。今日は大天井までの稜線をお散歩して帰るだけなので、少しでも気分が悪くなったら僕に報告するということにして出発したが、しばらく歩いたら3人とも回復したらしい。

朝の稜線


蛙岩(冬道)
ここで引き返しました
蛙岩に着くとトップがルートを迷っていたので、冬道(岩をくぐる)を水野と蓜島さん、右を宮崎と成田に見に行ってもらう。左が夏道らしく大城さんたちが見に行ったが、そちらは無理だろうとのことだった。最初自分は右が夏道だと勘違いしていた。右は難しいらしいので冬道を行く。時間がかかりそうだったので自分も右を見に行ったが、sLが動く必要はないだろと蓜島さんに注意された。結局通過に20分強かかる。      

蛙岩の先でたるむ。蛙岩の先のピョコには大下りの頭という道標が立っており、成田に、「ここから先に進んでも何の訓練にもならず不毛なので引き返そう」と言われた。確かにそうだと思い、先に行ってしまったトップを戻してたるみ、温かい紅茶を飲む。蛙岩に着くと、蓜島さんがアイゼンを脱ぎたいと言うので、外したい人は外していいみたいなことを言ったが、アイゼンの着脱は隊で統一すべきだと反省会で言われた。

山荘に着いて出発する時間を告げたが、しばらくして23年にもう少し時間をのばしてほしいと言われたので5分長くした。結局数人の準備が遅く15分くらい出発が遅れた。自分はタクシーを2時間半後に呼んだのだが、これには余裕が1分も含まれておらず後で反省することになる。

第二ベンチまではさくさく下る。このあたりから雪が解けており所々土が見え隠れする。昨日今日と晴れているので、昨日凍結して歩きにくかった箇所もアイゼンはいらないだろうと思い、第二ベンチでは外したい人だけアイゼンを外していいという指示を出したが、これも中途半端だった。半数以上がアイゼンを脱いでいたが、滑って歩きにくそうだった。

タクシーの時間に遅れること1分で着くことができたが、もっと余裕を持って呼ぶべきだった。温泉に入りたくない人、温泉に入って電車で帰る人、車で帰る人の3組に分かれてもらい電車組を適当に駅まで送る。車組は15:30にはしゃくなげ荘を出たのだが、そのあと大渋滞にはまってしまった。月曜までの課題が2つあったので渋滞にいらいらしつつ運転していたsLであったが、結局本郷に着いた頃には23時過ぎていた。上野の店舗に返しに行くも、日曜深夜ということで空いているガソリンスタンドがなかなか見つからず、24時過ぎに返却して1時間の延長料金発生。あと2分遅ければ終電さえも逃すところだった。


○まとめ

当初は白馬を打つ計画を立て、他大のワンゲルの方にも情報などを提供してもらって実際に資料も作ってみたのが、23年会の経験を考えるとハイレベルに感じ、結局は燕~常念を縦走することにした。悪天で縦走はできなかったが、晴れたピークを打ち、晴れた稜線を歩けたのはよかった。初冬のこの時期以降は燕山荘の小屋は閉まる上、車で入れないため、人がやたら多くてワンゲルらしからぬ山行だった。

0 件のコメント:

コメントを投稿