プレツアーリカバー企画 巻機

2011年度山行No.61  プレツアーリカバー企画 巻機

面子:OB1大城3L蓜島2松尾1EH坂田,(鈴木),FW水野

プレツアーに参加できなかった水野のために企画したプレツアーの代替企画。プレツアーアプローチ中に勢いで決めてしまい、後で調べたら初心者には厳しそうで少し後悔していた。更に、一泊二日の予定だったがLの連絡ミスで本審時に大城さんが日帰りでないと参加できないことが発覚し、日帰りでピークを目指し翌日巻機小屋周辺で雪上訓練を行うということになった。執行としての最後の企画が残念企画に終わりそうでモチベーションが低かったが、結果的には天気も良く楽しい企画となった。





3/28() 本郷=雲天~TWV小屋
 レンタカーでアプローチ。出発が10時頃になってしまい、雲天到着が25時過ぎ。駐車スペースには車がいっぱいでとめられないので雲天に車を置かせてもらうことにする。ここでマリコ(雲天の犬)のお出迎えを受ける。(余りに人懐っこいのでマリコではないのではないかとずっと思っていたが後でマリコだとわかる。)雲天に書置きを残して巻機小屋へ出発。早く寝たいのに準備に時間がかかりイライラする。慣れている集落経由の道で行くことにする。集落の上までは除雪されているのでスキーを持って歩く。マリコがずっとついて来ていて鬱陶しいがどうしようもない。実は翌日マリコも一緒に巻機に登ることになるのだ。だが面倒なのでマリコについてはあまり触れないことにする。小屋への道の分岐で小屋へ行く道が除雪されていず、雪の壁になっていて見落とし通り過ぎる。準則では「道路が識別できれば」としてあったので進んで良いものか少し迷うが雪の壁を登り切ってしまえば樹林の切り開きで道路が分かるので進むことにする。ここでスキーを履くが坂田が遅い。またイライラする。松尾をトップにして進むが、たまに道路をはずす。また、どこかでルートを外したらしく、雲天からの直登ルートと合流してしまう。ただ、道路上を進んだことは間違いなく、後で雲天で確認したところ新しく道ができたようだった。雲天を出てから70分くらいかかってやっと小屋に到着。小屋に入って寝る。出発まで2時間しかない。大城さんはエントリーシートを書かないといけないらしく徹夜していた。
ついてくるマリコ
 小屋6:006:20雲天6:306:55小屋7:158:10 1000mくらい8;359:35井戸壁上9:4510:206合目~(タルミ2)12:35 1750mくらい12:4513:00ニセ巻13:2013:25 1750mくらい13:3014:10 7合目14:2514:45 6合目~14:55井戸壁上~15:50小屋
 5時半発の予定がみんな寝坊して5時半起床。ビーコンチェックを先にやることにすると、大城さんと松尾がビーコンが無いという。大城さんはパッキングした覚えがなく、本郷に忘れたようだ。松尾は確実にパッキングはしたので車にあるはずだと言う。取りあえず坂田と鈴木で話し合ってもらって鈴木が帰ることになる。松尾のビーコンを取りに車に戻るついでに鈴木を雲天まで連れて行く。半ば強引に来させたのにこんなことになって本当に申し訳ない。一年二人はもう少し寝かせておいて4人で出発。今度は集落を経由しない沢沿いのルート。道は少しわかりにくいが、トレースがあったので夜でも迷うことは無かっただろう。マリコは小屋の外でずっと待っていたらしくまたついて来るが途中で登ってきた別のパーティーについていった。鈴木だけ本ザックなので2回くらい転んでいた。松尾のビーコンはあっさり見つかり、ここで鈴木とさようなら。小屋に戻り再出発。一年にはすぐ出られるようにしておいて欲しかったが、あまり準備していなかった。ここからはずっと坂田トップ。井戸壁までは地図に書いたルートとは少し違うところから尾根に乗ったが、特に問題ない。急斜になってきたら弱テをしようと言ったのだが、トップはどんどん進んでしまい結局1000mくらいで弱テ。この上は少しだけ無木立になっていた。ここまでは水野はほとんどイモらない。初回にしては優秀である。ただしこの先ではキックターンに大分苦戦していた。転んで3m位落ちるのも2回くらいあった。ただ、過去のFBに書いてあるほどきつい斜面ではないと思った。これなら実は8合目への登りも大したことないんじゃないかななどと期待しつつ進む。井戸壁上でタルみ、水野の水を松尾に持ってもらう。意外とあっさり井戸壁を突破してしまったので巻機まで行けるんじゃないかという気がしてきた。下りもトラーゲンする必要はなさそうなので読み変えてリミットを延ばす。だが、井戸壁を突破するのに相当消耗したらしく水野のペースががくんと落ちる。その後特にイモる事はないがペースはだんだん落ちて行く。ニセ巻まで行けるかどうかもすこしあやしくなってくる。森林限界ははっきりしていて、限界を越えると一面真っ白な雪原が広がっている。7合目あたりでマリコと再会。そのあとまたずっとついて来る。後ろをついてきては板を踏み、前を歩いては立ち止まるので皆イライラする。8合目下の急斜面まで来るとトレースは右から巻いており皆トラバースしている。直登を試みて引き返している人もいる。しかしどう見てもトラバるのが得策には思えないので直登する方針にする。坂田松尾がノロノロしているので大城さんも前に出る。少しクラストしているが前のタルミでクトーをつけさせてあるしスキーでも問題なく登れる。水野はやはり苦戦する。1750mくらいでタルみ、読み変えてもリミットまであと20分なのでこれ以上進むかどうか迷う。このペースではニセ巻まで着きそうにない。空身なら行けるんじゃないかということで20分リミットを切って空身で出発。マリコの涎を恐れた松尾はザックを背負っていくということなのでテルモスを持って行ってもらう。15分でニセ巻に着く。天気がいいので景色もよく、気持ちがいいが、リミットぎりぎりなので集合写真を撮ってモスってさっさと下る。ニセ巻直下は広い斜面で気持ちよく滑れる。ザックのところまで大城さんが先に下り、滑走中の写真を撮ってもらう。この先で坂田は竹竿を無視して1つ南の尾根に向かって滑りだした。上から呼びかけても聞こえずだいぶ降りてしまった。坂田はトラーゲンしてトラバースのトレースに乗りリカバーすることになる。初トップとはいえさすがにこんなに視界があるときに間違えないでほしい。坂田のリカバーを待って再出発。この先は雪が重く滑りにくい。水野が転び、膝をひねったので早めにタルミ。水野のザックを空にする。その後も水野は苦戦していてリカバーも遅い。登りで力尽きたのか、下りなのにだいぶ息が上がっている。下りでは余りたるまないことにしていたが、今思えばもう少したるんでも良かったかもしれない。井戸壁は水野は少し怖がっている感じがあったが大したことは無い。後は何事もなく小屋に到着。大城さんは今日帰るので送っていく。その間に水野には雪洞を掘ってもらうので坂田に指導を任せる。ついでにバテバテになりつつ最後まで付いてきたマリコも雲天まで連れて行く。雲天にちょっと挨拶によるとマリコが帰って来なくて心配していたとのこと。あと、駅まで行って来ると言う話をしたらクリームパンを1000円分買って来てくれとお使いを頼まれた。六日町まで大城さんを送り、買い物をすませて雲天にパンを届け、ついでに酒とおかずを頂く。八海山をもらえなかったのは残念だったが、ビールを4本頂く。小屋に戻るともう19時過ぎ。水野の雪洞はもう完成していた。ちゃんとできている。寝ている坂田を起こしてサイト。小屋の水は出ないかと思っていたがちゃんと出た。明日は56半でさっさと雪訓を済ませてスキーをして帰ろうということになった。みななんだかんだ疲れていて眠い。23時まで宴会と言うことにするが、松尾はもっと宴会したいとか言いつつ10時過ぎには寝てしまう。Lもいつのまにか寝てしまった。水野の持ってきていた梅酒が妙においしかった。

3/30() 晴れ 
予定通り起床してサイト。やはり坂田はあまり働かなかった。まずアイピケ。次に埋没。深く埋めすぎて掘りだすのに時間がかかってしまった。支点作成、ビーコン訓練をやって終了。なんだかみんな疲れている。予定より訓練に時間がかかってスキーはもういいかという雰囲気になる。ちょっと小屋でのんびりして掃除をして撤収。雲天では相変わらずいろんなものをご馳走になり、腹一杯になる。きりがないので半ば逃げるようにして車に乗り込み帰る。

まとめ
 いろいろと準備段階で問題はあったが、十分水野の訓練にはなっただろう。井戸壁などむしろサブ装で良かったかもしれない。8合目下の急登辺りで敗退するかと思っていたのでニセ巻まで行けて満足である。この時期の巻機に登るのは初めてなので別の一面を見ることができ新鮮だった。今度は米子とかも滑ってみたい。
ニセ巻での集合写真

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