西丹沢 大滝沢

2009年度山行No.28 沢sL認定 西丹沢大滝沢(鬼石沢)
企画者:大城
面子:3L大城、広瀬 2初H菊池、W鈴木、被長崎 1被EF蓜島
日程:2009/10/31
遡行図:「東京周辺の沢」

先週日曜に行く予定だった西丹沢の大滝沢を、長崎のsL権取得のリベンジ企画として出した。1回で行けるのにわざわざ2週に分けて出すのはちょっとおかしな感じもしたが。今度こそsL取って下さい。


10/30(金) 晴れ
松田23:06=(JR御殿場線)=23:17谷峨▲0
小 田急線新松田駅22:30集合。一週間前の件があるので、今回は谷峨で泊まって翌朝タクシーで大滝橋まで入ることにした。前回に比べ時間帯が遅いので御殿 場線はすいているかと思ったが、乗車率は100%を越えていた。谷峨駅前の広場で就寝。スペースとしては快適だが、すぐ近くを東名高速が走っており騒音が 気になった。

10/31(土) 快晴
▲05:30=(中川ハイヤー)=5:50大滝橋6:00—6:52一軒屋避難小屋7:00 —7:10F2下—7:30F2上(F3下)—9:10F3上9:20—9:45F4下—9:55F4上—10:20F5上—(10:40—10:57キ ジでタルミ)—11:40 8mCS下—12:10稜線12:24—12:29畦ヶ丸12:48—13:15大滝峠上—13:43一軒屋避難小屋 13:53—14:00雨棚分岐—14:13地獄棚手前14:17—14:30雨棚分岐—15:10大滝橋
今日は長崎のsL認定とともに蓜島の 初トップの日である。5:30に中川ハイヤーを予約したら、5:30ジャストに来た。大滝橋までは20分。また前と同じところにデポを置き、体操をして出 発。初めの10分ほどは林道。林道から見る大滝沢はナメやナメ滝が連続しており美しい。藤嵐沢が出合うあたりで林道から分岐する登山道に入る。東海道自然 歩道の道標があちらこちらにある。しばらくすると今度はマスキ嵐沢が出合い、ここから100mほど高度を上げる。山腹をトラバースして再び大滝沢が左手に 近づいてくるとまもなく一軒屋避難小屋に着いた。小ぎれいな小屋である。ここで沢装にする。
左岸の仕事道を歩き第一堰堤を越えると、すぐに F210mが現れる(F1は避難小屋下の雨棚(あまんたな)50m)。左右ともホールドスタンス豊富で容易に登れる。初心者は水流左をTR+手がかりで通 した。F2のすぐ上がF320m。どう見ても20m無い。今回ここでリードを行う。長崎は先週クライマーだったので今回はビレイヤーをさせる。蓜島クライ マー。鈴木が右から巻き滝上でTR確保。長崎がセルフビレイを取る際、何故かハーケンにかけたビナのスリングをハーネスにタイオフするという変な方法を とっていたが、メインロープを使った通常の方法に直させる。蓜島は水流左から取り付きそのまま左側を直上した。その間に打ったハーケンは計3枚。リード自 体は30分という比較的短時間で終了した。後ほど長崎がハーケンの入り具合を確認したところ1枚がやや浅かったが、残りはきちんと打てていたとのこと。初 心者は同ルートをTR+手がかり。Lは水流右を直登。それほど難しくなかった。F3からF4にかけては水が涸れている。10m石積堰堤は左側手がかり。フ リーでも可。7mナメ(F4、7mもない)はかなり楽に水流中直登可。初心者TR+手がかり。沢が左に屈折したところにある岩塊が鬼石の由来ともなってい るF5(5mCS、過去の記録にもあったが滝と呼べるのか?)。中央の岩と岩の間のルートに赤ペンキで矢印が書いてあるが、一番楽なのは岩の左端のルー ト。初心者TRで上部の岩を乗り越すところで手がかりも併せて出す。ちなみに赤ペンキのついたルートはボルダー感覚が味わえ面白い。滝上では広瀬が岩を 覆った苔を剥がしては投げて喜んでいた。F6や5m滝はフリー。全く問題ない。「大きな岩が乗っている堰堤」は左手がかり。奥の二俣手前で蓜島が下痢気味 になったのでしばらくたるみ。後で聞いたところ、金曜の朝から調子が悪かったとの事。5mで水流中TR。相変わらず滝の高さは過大評価。その後の10mは 滝と言われれば滝のような気もする。右側フリー。古い堰堤の上で水流がかなり細くなったので水汲みをする。8mCSは岩の右側をTR(蓜島)。割と顕著な 三俣を左に入り、最後に出てくる10mCS(4m程度です)は岩の左をスリング手がかりで通す。その後は藪漕ぎもなく1230コルに突き上げた。ここで沢 装解除。周囲の木々が黄色く色づいていてきれい。
せっかくなので空身で畦ヶ丸を目指す。5分あれば着ける距離。マイナーピークだと思っていたが 結構人が多かった。山頂で広瀬のフルーツ缶を開けしばらくゆっくりする。下山は大滝峠上を経てステタロー沢沿いの道を下る。一軒屋避難小屋まで1ピッチ。 ステタロー沢沿いの道は一般道だが、沢の中を歩く感じのところがあり、ちょっと分かりにくい気がした(道標は多数あり)。ORにとった雨棚を見に行く時間 は無いが、地獄棚くらいは見にいけるので空身で見に行くことにする。ただし結構急傾斜とのことなので、もし確保が必要になるような場所が出てきたら引き返 すことにした。避難小屋から分岐までは5分程度だが、長崎も蓜島も分岐を見落とした。やはり道は急傾斜で、何とか地獄棚が2/3くらい見えるところまで行 けたものの、その先はFixなどが必要そうでありここから引き返す。あとはもと来た登山道と林道を下り、40分で大滝橋着。
15:40のバスで新松田へ向かう。1080円/人。タクシー+電車とほとんど変わらない。駅から5分ほど歩いたラーメン屋で反省会と打ち上げをして解散。

・まとめ
大滝沢はナメのきれいな明るい沢だが、F3より上にはこれといった滝が無いのでsL認定としてはやや物足りない感があった。支点などが取りやすく、養成初回 の蓜島にはちょうど良かったかもしれない。実際に行ったわけではないが、代わりにマスキ嵐を遡行した方が充実した内容になるのではないかと思う。

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