夏合宿藪隊白山偵察 シゲジ・鳴谷山

夏合宿藪隊白山偵察(デポ) シゲジ・鳴谷山 FB

今年の夏合宿藪隊白山の準備山行です。久しぶりの重厚な藪合宿を企画しております。晴れて白山の美しい姿も見れて、夏合宿への期待が高まりました。

企画・記録:中津

参加者 3 久保 L中津 2 E勝木 F坂田 W曽根田 H幕内
(久保は鳴谷山のみ参加)

7/7()本郷部室=市ノ瀬(翌日4:10)
 19時頃に本郷部室に来てみるとデポ缶整理はほぼ終わっていたようだが、詰めが甘かったようなので仕上げをやってもらう。デポ整理には張・今本・佐久間も来てくれた。Lは佐久間と話し込んで、気が付いたら結局出発の準備ができた20時半頃までずっと話していた。ようやく出発。今山行はワンゲル史上最凶レベルのアプローチとなるので、運転者の久保には明日は休んでもらう。

7/8() シゲジ 晴れ
市ノ瀬5:24~釈迦新道登山口5:38~林道分岐5:526:22釈迦岳登山口6:327:24たるみ7:348:42釈迦岳前峰8:57T字路9:21(空身)9:30湯の谷乗越(水汲み)9:369:43 T字路9:5610:30シゲジ手前コル10:49(沢偵察)11:04コル11:1211:40 T字路11:4512:02釈迦岳前峰12:2113:14たるみ13:2414:40市ノ瀬=道の駅瀬女
道中色々あったが、結局着いたのは翌日4:10頃…。周りの白山登山者はすでに出発の準備をしていて、薄明るい。ただ天気は無駄にいい。車の中でしばらく休んで、4:30から出発準備を始める。Lと幕内のザックが重い。準備開始から1時間弱後、ようやく出発。釈迦新道登山口まで久保が着いてきてくれる。
釈迦新道登山口
そこからトップの勝木が前を歩く軽装のおっさんになぜか闘争心を燃やしてついて行こうとする。無駄にペースが上がる。林道分岐でおっさんは別方面に行った。さすがに皆寝不足なので、そこからゆっくり歩かせる。橋の手前のトンネルに通行止めとあって、工事中っぽかったが気にせず進む。下山利用なら問題なく通れるだろう。工事個所の橋の奥には工事関係の人のものっぽい普通車も止まっている。(つまり車は入る)。釈迦岳登山口は見た目ただの踏み跡に見えたが、最初の10mだけ不明瞭で、そのあとは普通の登山道。話しながら快調に進む。斜度がきつくないので歩きやすい。危険個所も特になし。森林限界を超えると、天気がいいこともあって、なんとも気持ちのいい景色。風も心地良い。釈迦岳前峰で白山の主稜線がお目見えする。360°の展望。白山は見惚れるほど美しい。
白山釈迦岳前峰
釈迦岳は山頂を巻くように登山道がついている。T字路に荷物をデポして、湯の谷乗越へと水汲みに向かう。水場は登山道沿い。パイプがあるが、その上が汲みやすい。T字路に戻って、藪入りする。本隊=L。少しだけ藪を漕ぐと、草原に出る。足首程度の低い笹藪に花が混じる。美しすぎる。ここは天国か?
膝下藪に花
シゲジ手前のピョコを右から行こうとすると灌木が少し混じる笹藪が現れるが、程なくしてシゲジ手前のコルに着く。
なんだこれ
ここをデポ地とする。すぐそばには笹藪が飛んだいいテン場もある。ここで勝木のコンパスが破損。これで何回目だよ…。非常用パックのコンパスを補充していなかったため、とりあえずコンパスなしで過ごしてもらう。危険であるとの記録があった沢に全員で偵察に行く。雪渓が程なくして現れる。少しだけ雪渓上を歩くと脇のほうでチョロチョロ水が流れていて汲めそう。合宿本番でどうなっているかは微妙だが、使えなくはなさそうだ。コルから尾根の右側の薄いところを繋いでいくとかなり歩きやすい。藪を漕がなくてすむ。低い笹藪の下りで藪シリセードを楽しむ。
ホーヤの合図で手を振る二年会
一年の時の上越の夏合宿を思い出す。T字路で藪抜け。何事もなく下山する。行きの工事箇所では工事作業が始まっていたが、特に何も言われず、通してもらえた。何事もなく市ノ瀬に下山し、久保と合流する。車で道の駅瀬女に移動し、サイトする。下界サイトだが、駐車場が広くて人目が気にならない。トイレも水もある。20時過ぎ就寝。幕内が車中泊で他はオカン。蛍がいた。

7/9() 鳴谷山 高曇り
道の駅瀬女=鳴谷山登山口4:555:49たるみ5:59~道標6:027:02鳴谷山三角点7:077:10鳴谷山(看板)(沢偵察+水汲み)~看板8:361284m 9:11~道標9:209:33岩場9:4510:22登山口=小嵐滝周辺(取りつき偵察)(帰る)
 3時起床でサイトしてCCPを食う。車で登山口まで向かう。情報通り通行止めの仕切りがあったが、車で入っている登山者もいる(管理者談)ということなので、自己責任で侵入。駐車場はまあまあ大きく、情報通り15台入りそう。快適な登山道でお花が多かったが、Lは日頃の疲労が祟ったのか頭が痛く、調子が悪い。エアリアにもあった岩場は唯一の危険箇所の予定だったが何も問題ない。むしろ上下に大きな岩が続いていて、見晴らしが良く爽快。
岩場
トップは黒ピンの道標も白ピンの1284m分岐もLに報告してくれなかった。悲しい。何事もなく鳴谷山に到着。三角点は藪藪した道を少し行くとある。三角点あたりの藪の状況から察するに、やはりこの山域の藪は灌木主体で厳しそうだ。ワクワク7割、恐怖3割。山頂の看板があるところは白山の眺望がすばらしい。うっとり。
山頂看板
合宿メンツ4(中津・勝木・坂田・曽根田)で藪装を付けて、南のコル付近へとテン場を探しに行く。草原帯はあったが斜度があって微妙なので、あきらめて山頂看板付近を合宿本番のテン場に決める。そのまま沢へと偵察に行く。藪が少し鬱陶しい沢だったが、10分以内に水が汲める場所までたどり着く。しかし、その先は34mほどの滝になっていて落ち口付近では汲ませないよう注意する。一発弱汲んで山頂看板まで戻る。デポ設置完了でホッとする。さっさと下山する。2組の登山者とすれ違う。合宿の偵察に来たと言っておいた(嘘ではない)。下山し、せっかくなので車で本ルートの取りつきの偵察に行く。深瀬大橋を渡ってすぐ、またもや通行止めの仕切り。この類いには慣れてきたので、どかして気にせず進む。小嵐滝のすぐ先のトンネルは入り口と出口付近が冠水している。
冠水したトンネル
本ルートの取りつき予定の場所まで行ってみると、山肌がコンクリで固められていて上がれそうにない。焦る。とりあえず車を出てもう少し先まで幕内以外で歩いて行ってみると、途中土砂が溜まっている場所があったが、取り付けそうな箇所を見つけられた。安堵。しかし、やはり合宿初日から行きたい場所ではなかったので、03年の合宿で使われている小嵐谷のコースも偵察に行く。かなり奥の方まで林道が続いていて、車も余裕で通れそう。林道終点から踏み跡をたどると、堰堤が現れる。簡単に越えられる。少しばかり渡渉すると、トラロープがついていて、作業道らしきものが続いていた。これは過去のFB通り。水深も踝程度で、クロックスで余裕。
取水口先の堰堤
ただ、増水時はもちろん使えないだろう。渓相もすばらしいし、合宿はやはりこちらを使おう。ピッチ数も短くなるだろう。偵察を終えて、温泉に入り、打ち上げでTKGY(卵かけご飯焼き)なるB級グルメを食して帰路に就く。ここでも運転者の久保に多大なる負担をかけてしまった(ありがとう)

まとめ

デポ山行は成功した。さらに、藪中の沢を2本も偵察でき、取りつきの偵察も有意義であった。また、シゲジや鳴谷山から見た白山は絶景であった。藪隊参加者は俄然モチベが上がったことであろう。

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