北海道ドライブ

道東道北一周ドライブ ~三月合宿 下界編~

このブログのタイトルは活動報告&部員の日常なので、たまには山以外のことも…

納沙布岬




2017/3/31-4/2
三月合宿が予備日をあまり消費せずに終わりそうであったため、Lは接続が終わったら北海道を周遊しようと考えていた。道東・道北に行きたかったので、制約が多い鉄道ではなく車を借りて行きたかった。しかし、一人で借りると金がかかる。
合宿三日目くらいに隊員にこのことを話すと、すぐに何人かの賛同者を得た。ワンゲル部員はこの手の誘いに本当に弱い。
接続の余市岳終了後に予定を調整した結果、1幕内・2久保・3村田の3人が参加することになった。小樽周辺でレンタカー屋を探すと、3日間3列シートの車を借りて12000円(安い!)という店を見つけたが、下山翌日の3/30に車を借りようとしたところ埋まってしまっていた。なので3/30は各自自由行動として、3/31に出発することになった。
3/30、久保と村田は余市でウィスキーを飲んだりして適当に時間を潰した。幕内は勝木と札幌に行っていたらしい。久保は慣れ親しんだ塩谷駅で駅カン。同じ駅に3連泊していることになる。「久保今晩はどうするの?」「塩谷(ホーム)に帰ります」といった具合だった。

3/31


9:30小樽駅→11:00札幌→17:00襟裳岬→18:30晩成温泉→22:00釧路→23:30道の駅スワン44ねむろ
小樽駅前のスーパーで米を買い込んでから出発した。今回の旅は道中の食事をなるべく自炊で済ます計画だったので、車にはヘッドやカス缶、コッヘル等を積んだ。村田は札幌の知人の家に泊めてもらっていたため、久保と幕内に小樽で車を受け取ってもらい、札幌で拾ってもらった。
今回借りた車は、ホンダのオデッセイだ。この時期に北海道で車を借りると、標準でスタッドレス4WDになるらしい。いつもワンゲルで乗っているハイエースとは比べ物にならない乗り心地に、一同テンション爆上げだった。
オデッセイ(3日間の家)

札幌を出て、第一の目的地である襟裳岬を目指しひた走る。今回の旅では、高速を使ってはいけないというルールが暗黙のうちに出来上がっていたので、すべて一般道を走った。苫小牧近くにあるウトナイ湖で、休憩1回目とした。この湖はラムサール条約に指定されているらしい。苫小牧を過ぎれば車も減って快適に走れると思っていたが、意外にも車・信号が多い。浦河のあたりまでは、普通に栄えていた。襟裳岬は草原が広がっていて、地の果て感が素晴らしかった。
襟裳岬 日高山脈の南端である

冬季は烈風が吹くらしく、標高0mに近い下界だというのに、手すりにはエビの尻尾が発達している。北海道は厳しいところだ。駐車場に車を止めて岬を目指そうとするが、雪がひざ下まであり、わずかに残るトレースを辿らないとラッセルになる。下界でなにやってんだ…。襟裳岬から東は人家、信号が少ない道がひたすら続く。途中大樹町の晩成温泉というところで風呂を浴びた。\500で、無料でタオルも貸してくれた。全国的にも珍しいヨード温泉らしく、お湯が茶色かった。釧路でサイトの食料と宴会用具を買い込み、根室の道の駅で本日の移動は終了。1日で根室まで到達してしまった。襟裳岬→釧路→根室はかなり速いペースで移動した。眠気と闘いながら米を炊いて、レトルトカレーを温めて夕飯とした。宴会もしっかりにこなし、2時ごろ眠りについた。

4/1


4:03道の駅スワン44ねむろ→4:40納沙布岬→7:02野付半島8:28→9:48摩周湖10:14→10:39屈斜路湖→10:50美幌峠(屈斜路湖)11:26→12:32網走流氷街道道の駅13:20→13:30博物館網走監獄15:37→17:00龍宮台展望台(サロマ湖)→17:45紋別イオン18:15→2030道の駅さるふつ
納沙布岬で日の出を拝むため、4時起床で暗いうちから走り出した。今考えるとかなりストイックな旅だ。納沙布岬は、この時期は日本で最も早く日が昇るらしい。4/1なので、今年度最も早い日の出である。
納沙布岬の流氷
凍結した風連湖を走る鹿の親子

日の出を拝んだら海沿いに走り、野付半島に行く。道路一本分くらいの幅しか陸地がない箇所もある、不思議な地形だ。半島の先の方には野生のエゾシカが群れを成していた。角が長く体もでかい。本州の鹿に比べると立派で迫力がある。野付半島の駐車場で、エゾシカに見られながら朝サイトとした。
野生のエゾシカに睨まれる

久保が海岸から海藻を取ってきたので、茹でて食べた(あまり美味しくなかった)。ここからは海を離れ、摩周湖・屈斜路湖を経由して網走に行くことにした。摩周湖は自然の景観が残されていて、素晴らしい場所だ。標高が高いので、北海道の山々を見渡すことができた。斜里岳の端正な姿が印象的だった。
摩周湖
屈斜路湖畔を行く
美幌峠と屈斜路湖

網走は今回の旅の第一の目的地だ。今まで菓子パン・りんご・自炊等で凌いできたのでたまには美味いものを食おうということで、網走のグルメであるザンギ丼を頂くことにした。チェックしていた店が休みだったので、道の駅に行った。以下幕内の食レポである。
『網走道の駅キネマ館 ザンギ丼 ¥880
魚の唐揚げっていうとパサパサしている印象があったがこれは全く別物。外はカリカリ中はジューシーなカラフトマス(サーモン)!タレが絡んでネギの食感も楽しい!山わさび、山芋、たくあんと合わせて食べると最強!また食べたい!』
飯を食った後は、網走監獄を見学した。とても面白く、2時間かけてじっくりと回った。北海道の開拓の歴史について興味が沸いた。ここからはサロマ湖の龍宮台展望台、紋別のイオンに寄りながら、オホーツク海沿いをひたすら北上した。網走を出発した時には「稚内 321㎞」という道路標識があり行く先が思いやられたが、いざ走り出すと案外すぐについた。北海道は素晴らしいところだ。猿払村の道の駅でサイトをした。もう4月だというのに気温が氷点下で、結構寒かった。昨日とは違い時間に余裕があったので、ゆとりをもってサイト・宴会ができた。

4/2


4:00(起床)道の駅さるふつ4:15→4:47宗谷岬5:16→5:49ノシャップ岬6:00→6:17抜海駅→6:50サロベツ原野8:50→11:05黄金岬(留萌)11:35→11:55増毛駅→14:32札幌下車→15:48小樽レンタカー
ワンゲル部員の朝は早い。今日も4時起床で、宗谷岬で日の出を拝んだ。今まで見てきた襟裳岬・納沙布岬と違って宗谷岬はあまり岬という感じではなかった。宗谷岬・ノシャップ岬を巡って、今度は日本海沿いにオロロンラインを走る。抜海周辺は人家が全くなく、一面の原野の中道路が海岸線と平行に真っすぐ伸びている、いかにも北海道という感じの光景だ。サロベツ原野の端にある環境省の建物の脇でサイトにした。今朝はCHPだ。普段の2倍の量を作った。
Cream Hayashi Penne

サロベツ原野(の端)

サロベツ原野はとにかく広く、目標物・起伏のない原野がひたすら続いているのでコンパスがないと遭難しそうだ。留萌の黄金岬やついこの前廃止になった増毛駅に寄りながら、オロロンラインをひたすら南下した。札幌まであと30㎞というところまできても北海道のスケールの大きい自然が広がっていて、最後まで楽しむことができた。14時半ごろ札幌到着。やはり札幌は他の道内の市とくらべて段違いに都市化されている。村田は4/3の苫小牧経由の船を予約していたので、札幌で幕内久保と別れた。幕内久保は小樽で車を返し、その日の船に乗って本州へ帰った。
(記・村田)


---旅の記録---
S札幌G札幌 1614.9km
S小樽G小樽 総走行距離1689.8km
S札幌G小樽 1652.8km
燃費は11~12km/Lくらい

1夜 レトルトカレー 米4.4合
深夜1時から宴会、しんどいながらも楽しむ
1朝(野付半島) ミートソーススパゲッティ
デニーロ(格安スパゲティ)と違ってうまい
もっとアルデンテ気味が良かったが、幕内は満足
2夜 レトルトカレー、牛角キムチ 米5.5合
夜9時半ほどから宴会、昨日より余裕があり話に花が咲く
2朝(サロベツ原野) CHP ペンネ600g、ルー16皿
シチュー、ハヤシともに16皿分で挑む。濃さがちょうどよくペロリと完食。ウインナーもうまかった。

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