鷹ノ巣谷


鷹ノ巣谷FB                            
企画:深山莉綾

参加者:4(*)中村 3L(*)深山 2EW(N)梅宮 H(N)中津


今回もN山行。大滝は壮観でした。遡下降したので、懸垂下降の良い練習になったと思います。
 


63()  アプローチは公共交通機関

20:05奥多摩駅~20:45川乗橋~21:05倉沢橋~21:30東日原~21:50鷹ノ巣出合の手前(巳ノ戸橋下)0

 

 20:00奥多摩駅集合。予備審の段階ではLは、奥多摩駅で前夜泊をして、土曜の朝にバスで東日原まで行こうと思っていた。しかし、中津と中村さんが歩きたいと言い、梅宮も睡眠時間がとれるなら歩きでもいいと言ったので、東日原まで歩くことにした。

奥多摩駅の交番で登山計画書を提出し、入山連絡を入れて出発。ザイルは梅宮と中津に持たせた。いつかの塩地谷の林道歩きでは、上級生が互いに競い合ってがんがんペースを上げて進んだので汗だくになった記憶があるが、今回はほどよいペースだった。涼しい風も吹き、星も見えてなかなか快適な林道歩きだった。梅宮は、携帯でターミネーターを観ながら歩いていた。優雅な時間の使い方だ。途中から中津がペースを上げ始めたので、Lは小走りしないとついていけなかった。

思ったより早く東日原に着き、そのまま道路を少し進んだ先の左手にある、「稲村岩を至て鷹巣山方面登山口」という看板の所から階段を下り、巳ノ戸橋の手前まで歩く。狭い道で、夜だとちょっと怖い。巳ノ戸橋の手前から下へ降りる道を下って、巳ノ戸橋の下で前夜泊。

日の出が4:30なので明日は4:30出発と伝え、まだ22時だしたっぷり寝られるなあと思いながら気持ちよく眠りについた。

 

64() 晴れ 鷹巣谷(東京起点)

以下、東京起点と奥多摩の谷の対応は、「東京起点での滝の名前(奥多摩の谷での滝の名前)」という形で示す。

0 4:45鷹ノ巣出合~4:50 トイ状5m・ナメ滝8×12m(地蔵滝)5:20 壊れた堰堤~5:45 石積み堰堤(たるみ)5:556:20 4m312m(くの字)6:45 上の312m(10m)7:15大滝下~8:00大滝上(たるみ)8:10

8:10大滝上から下降開始~8:40大滝下~8:50 4m・上の312m 10:101030 312m(くの字)4m 11:2011:30石積み堰堤12:00~鷹ノ巣出合

 

 気持ちよく眠っていたせいでLは寝坊した。L4:30に中村さんに起こされた。出発時間になっても起きなかったのは人生初。ほんとにごめんなさい。ばばっと準備をして、荷物をみんなでまとめて岩の裏にデポって、体操して4:45に出発。今回も葛葉川のときと同様、L装+ザイルの重さを避けるために、Lポリは中津に、小缶とヘッドは梅宮に持ってもらった。

日原川を渡り、河原沿いに下流の方へ歩いてすぐのところが、鷹ノ巣谷出合。今回はN山行なので、必要なところ以外工作はしなかった。また、養成予定の梅宮と中津には、葛葉川のときと同様、滝下で、工作するならどうするかということを考えさせながら進んだ。

トイ状5mとナメ滝8×12mをまとめて右巻きフリー。その上の堰堤も右フリー。壊れた石積み堰堤は、右壁フリー。その上の名もない滝(東京起点の遡行図上では、木の一本橋の横の石積み堰堤の下の滝)は、右巻きに残置ロープがついている。梅宮は水流右寄りをフリーで登り、中津とLは、残置ロープがついている右巻きのルートを行った。

下の312m(奥多摩の谷ではくの字)は、右壁に1本残置スリングがついている。中村さんは右壁を、残置を使わずにフリー。中津も右壁を行こうとしたが、残置にぎりぎり手が届かないところで詰まってしまった。そこで、中村さんに残置にスリングを足して伸ばしてもらい、それを使って登らせた。梅宮は水流中を登った。Lは水流中を登れなかったので、中津と同じくスリングを足してもらって右壁を登った。

 上の312mは、右壁フリー。左岸の木を支点に中村さんがスリングを垂らしてくれたので、梅宮とLはそれを手がかりにして登った。

 あっという間に大滝に到着。水量が多くて壮観。中村さんが左岸のルンゼから巻いて大滝上に上がり、右壁TR(左岸支点)。ここの巻きは容易であり、ルンゼを上がって適当なところで沢の方に戻るとTRの支点の木のすぐ下に出るらしい。梅宮、中津、Lは右壁をTRで上げてもらった。右壁は、ホールドが多くて登りやすい。

大滝上でたるみ。Lは差し入れで蒟蒻畑を出した。4人しかいないので、1袋持ってくるだけでも1人3個も蒟蒻畑を食べられて満足。

大滝上から下降開始。右岸支点懸垂深山。シングルで足りる。中津は、上下黒のゴアマでしかもフードを被って懸垂していたので、忍者のようだった。中村さんは、行きに右巻きしたところをフリーで降りた。

4m312mは、まとめて右岸支点ダブル懸垂深山。ここで男性が一人遡行してきた。4m312mは、それぞれ分けてシングル懸垂を2回した方が早かったかもしれない。

その下の312m(くの字)4mも、右岸支点ダブル懸垂深山。途中でまた男性が1人遡行してきたが、こちらの懸垂が終わるまで待ってくれるというので待ってもらった。

最後に中村さんが懸垂で降りてきた。L4mの下でザイル回収をするつもりで下で待機していたが、意思疎通がうまくできず、中村さんは一人で4m上でザイル回収をし、ザイル2本分をたたんでくれた。Lは手伝いに行こうと思ったが4mを直登できず、結局何もできなかったので本当に申し訳なく思った。

堰堤下の滝は、右岸支点懸垂深山。支点の候補は2つあるが、滝から遠い方の支点だと、去年のようにシングルだとぎりぎりになるので、滝から近い方の支点で懸垂した方が良い。

そこから鷹ノ巣出合まではフリー。ちょうどいい時間にバスが来るので、デポ品を回収して、さっとパッキングして東日原まで。打ち上げをするなら立川でしようと思っていたが、2年会二人に聞くと途中下車は面倒なようなので、打ち上げは無しで奥多摩駅で解散。その代り、中村さんは二人にジュースをおごってあげた。
 
 
 


まとめ
 鷹ノ巣谷は、奥多摩駅から遠いしバスの本数が少ないので、アプローチが大変だと思っていたが、歩いてみるとそんなに遠くはなかった。
 どの滝もほとんど直登可能であり、大滝でリードをして下降すれば、TR・リード・懸垂のできる養成向きの沢。TRは支点が見つけやすく序盤向け。ただ、懸垂については、支点が遠くて取りづらい箇所があり、指導は大変かもしれない。

 

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