年越し 塩見岳

今年の年末年始は南アルプス塩見岳に挑んできました。結果的にはほとんど近づくことすらできなかったのですが、短くも楽しい正月を過ごしてきました。
このときだけは天気が良かったです




面子:OB3鈴木 4坂田 三宅 3L大橋 FH廣長 2FW藤原                   文責 大橋

12/30()新宿=駒ヶ根
前日までゾンデが足りないだとか、ヘルボがリーチできないだとかであたふたする。結局スノーソーは1つしかリーチできず、廣長はHパックなるものを作ってくる。伊那大島への終電松本行に立川から乗るが、中野で人身事故があったために八王子の手前で1時間ほど動かなくなり、当日中の伊那大島着は絶望的に。飯田線の最終列車も危ないところだったが、出発時間を少し繰り下げてもらって何とか駒ヶ根までは行けた。翌日の始発列車に乗れば6時前には伊那大島に着けるので、一応6時のタクシーに乗るという当初の予定は達成できそう。なお、1日には今期最強の寒波が入り、塩見でもかなり天気が悪くなりそう。そのうえ、駒ヶ根でLのアイゼン忘れが発覚。限界下にL権者を1人デポし、自分はアイゼンを借りる方針とする。

12/31()晴れのち曇り
駒ヶ根=伊那大島=冬季ゲート7:508:32夕立神パノラマ公園8:429:35 9:4810:52登山口11:1012:03 12:1513:10 13:2014:13 14:2315:12三伏峠15:3016:25BC
 他パーティーとジャンタクをシェアし、鳥倉の冬季ゲートへ。途中路面状況が良くなかったのか、想定の倍近い時間がかかってしまう。今晩の降雪でラッセルが見込まれるので、トレースの残っている今日中に可能な限りサイトを伸ばしたいところだが出遅れてしまう。
 登山口まで約3pの林道歩き。昨年までの記録では路面凍結で歩きにくいという記述が多かったが、今年はやはり雪が多いのか、足首以上に積雪があって歩きにくい。良く晴れていて、林道からも中アや塩見が見える。途中鹿を見かける。この日はその後も何度か見かけた。
ひたすら林道を行く
 登山道に入り赤布打ちを始めるが最初のうちは他にも大量の赤布やテープがあるのでほとんど要らない。登山口でビーコンをつけるつもりが忘れていたので、登山道2p目の途中でつける。ゲートでビーコンチェックをしたとき、一旦切ってまた登山口でつけるよう指示したが、そのままつけっぱなしにするべきだった。ビーコンチェックは全員が送信モードにしたかの確認でもあり、その後切ってしまっては意味がない。大した節約にもならないし。鈴木さんはちゃんとつけたままだった。しかしその鈴木さんは久しぶりのワンゲル山行ということで、結構しんどそう。
三伏峠までひたすらトラバース。背丈の低い木が多く、坂田さんは竹竿を頻繁に引っかけて難儀していた。途中何度か無木立の沢状を通過する。下山中の人に聞いたところ今年の塩見は山頂付近も雪が多いらしい。はたして岩場を越えられるだろうか。三伏峠では場所を選べば電波が入る(au)。どこかで電波が入りヤマテンの予報及び天図が入手できれば1620分まで前進する、入らなければ天図タルミを取るという方針で進むも、三伏峠から間違いトレースに入ってしまい、20分タイムロスしてしまう。無事復帰すると電波も入り、情報を取得する(5)。なお、三伏山は短いが限界上と言っていい。2014年最後の宿を設営し、あらためて情報を確認すると、明日の午後は寒気に覆われ、断続的に降雪・強風、「日中でも-20℃の陽気」(ヤマテン)2日は一度寒気が抜けて朝方は晴れるが午後から再び次の寒気が南下してくる。なかなか方針が定まらなかったが、明日アタックし、翌日下山の方向で固まる。宴会をし、21時頃就寝。
三伏山山頂

1/1()
BC6:557:57本谷山手前8:109:05分岐手前9:1810:04分岐先10:2011:25本谷山北11:3512:15BC
 Lは鈴木さんにアイゼンを借り、鈴木さんをBCに残してsubで出発する。トレースは残っているかと思いきや10mほどで消えてしまったため、すぐワカンをつける(5)。坂田さんのワカンは紐が取れてしまったらしく鈴木さんのものを借りる。藤原と廣長と時々4年会でトップを回すが、天気も悪く、諦めムードがあって歩みも早くない。基本すねラッセルでくぼみにはまると肩まで埋まってしまう。廣長は途中股関節を痛めたようで辛そう。トラバースの分岐は良くわからず、積雪が多い場合用に取った権右衛門ルートを行くが、なぜか記録にない激灌木漕ぎラッセルになり、遅々として進まなくなる。見たところ稜線少し北西側が薄そうで、素直に稜線をたどりすぎたようだ。せめて権右衛門山まではと考えていたがここでモチベーション敗退。モスって、来た道を戻る。この日は本当に寒かった。さっさと戻って宴会の続き。
肩ラッセルを楽しむ主将と、巻き込まれる後輩

1/2()晴れのち雪
BC7:15(三伏山頂10)8:03三伏峠8:209:10 9:2010:05登山口手前10:2310:28登山口~11:08夏季ゲート11:2212:11 12:2512:58冬季ゲート
 起きると雲一つない快晴。BCからも塩見が良く見える。行きたかったな。三伏山の山頂で写真を撮ったりする。三伏峠小屋では鈴木さんが無邪気に屋根を使って滑り台を作っていた。昨日から結構積雪があったので、行きにも通ったトラバース中の沢状地形は最初の1箇所を除いて1人ずつ通したが、1番危なそうなのはその初めのもので、トップの藤原は何か言ってほしかった。グリセードや尻セードを交えながらどんどん下っていく。林道に出て少し坂田さんは平地ではつま先が痛いらしいが、ラッセルしていると楽らしいので、林道でラッセルしていた。ヤマテンの予報通り、昼ごろから稜線上はガスに隠れてしまっていた。1日はBCを権右衛門トラバース分岐まで伸ばし、2日の朝にピークハントを試みる手もあったが、なぜ誰も提案しなかったのだろう。完全に早く帰省したい三宅さんのペースに乗せられていた。とはいえ、この天気を見るに何がベストだったのかよくわからない。
 ゲートへの最後の2つのカーブは坂田さんの提案でショートカット。タクシーは10分ほど歩いた次のカーブで待っていた。伊那大島駅に荷物を置き、京都に帰る三宅さんと別れて他の5人はタクで10分弱の温泉へ。そこで打ち上げ。そのころには下界でも雪が降り始めていた。終電に乗って、廣長は岡崎へ、他は東京へと帰った。
再び三伏山頂。後方には塩見も

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