2014年1月3日金曜日

年越冬山 北岳

面子 3 L坂田 松岸 水野 宮崎 2 EH大橋 FW廣長

冬の北岳に登ってみたくて。

ボーコン沢の頭にて。北岳バットレス

12/29() 東京=甲府
たくさん寝るため早めに集合、甲府は北口の二階のスペースで駅カン。予備日含め1週間も日程をとったり新年の宴会の差し入れを大量に持ってきてしまったために皆のザックは異常な大きさになっていた。1/1から天気が荒れるという予報のため、明日中にボーコン沢の頭手前のできるところまでサイトを上げて、31日に北岳アタックする方針とした。一食分のペミカンを手違いで忘れてきたが、もともと予定食事量が多かったため余分に買い足しはしなかった。


12/30() 快晴
甲府=夜叉神峠520~540夜叉神トンネル出口550~630鷲ノ住山入口645~755野呂川吊橋815~855あるき沢橋910~9551500m1005~10551750m1105~11552000m1205~1235池山小屋通過~12402100m1300~13502350m1415~1425城峰先コル通過~15002500m1510~15302600mBC1
4時、予約しておいたジャンタクに乗る。夜叉神峠までは約1時間。夜叉神トンネルの入り口は扉があって朝6時以降に係員のおっちゃんがいると通らせてくれないとの情報だったのでさっさと歩き始める。実際は入り口の扉は開いていて、楽に通れた。トンネルを抜けたところでキジたるみ、体操。林道を歩いていると徐々に薄明るくなって遠くに白峰三山らしきものが見え始める。鷲ノ住山入口に着くころにはヘッドランプが要らないくらいになっていた。鷲ノ住山からは急な400mの下り。荷物の重さもあって滑りながら下って行く。野呂川を発電所脇の吊橋を渡って越える。林道に上がるところで岩場の通過に少し時間がかかる。林道では偶然車の音が聞こえた。所々凍っているが道の上に積雪は全くない。
あるき沢橋からようやく登山してる感じになり、雪も出てくる。人が多く、抜いたりすれ違ったりする、だからトレースはしっかりついていた。天気は快晴、ひどく暑い。今日アタックした人は勝ち組だろう。登るにつれてだんだん急斜面になり滑りやすい。宮崎が途中こけて足をひねったらしい、様子を見ながら進む。水は抜いたがもっと早めに荷物を軽くしたり足首固定したらよかったと思う。ペースはちょうど1pあたり標高250mあげるペースが続く。池山小屋までは前半夏道、後半は夏道南東の尾根に乗って1900m付近のベロまで行き、尾根上を2063pの平坦地まで歩く。小屋周辺はテント村のように大勢の人が張っていた。小屋過ぎて少しすると水野が足をつるので長めに休む。ここからは夏道東側の尾根上を行く。城峰手前の尾根上は何張かテントが張れるスペースがある。さらに進み標高2600m付近まで来て、時間もちょうど良いしサイト適地を見つけたのでここでBCを張ることにする。森林限界まであと少しだし、今日中にここまでサイトを上げられたので満足である。宮崎の足が足の置き方によって痛いようなので、消炎鎮痛剤を飲んでもらい、様子を見ることにする。携帯の電波は通じない。


12/31() ガスのち快晴
BC635~720ボーコン沢の頭730~820八本歯の頭845~905八本歯のコル通過~930トラバース道分岐940~1025北岳山頂1045~1110主稜線分岐通過~1120トラバース道分岐1135~1205八本歯の頭1235~1315ボーコン沢の頭1350~14252600mBC2
今日はアタック日で出発遅れは許されない、だから445起床。予想通りトイレだけで時間を食い歩き始めたのは日の出直前。宮崎の足は念のため固定していく。消炎鎮痛剤も再び飲ます。2650mくらいから限界上か限界下か分からないような所で、サイト適地がいくつもある。この辺もテントだらけだった。2700m付近で完全に限界上。風はそんなに強くない。ボーコン沢の頭から1pも歩けば八本歯の頭。だいぶ早いペースだ。松岸と廣長に先の偵察に行ってもらう。彼らは核心の下りは難しくない、ザイル要らないと言っていた。廣長がいったん降りて一応ステップも切ってきてくれたらしい。実際八本歯の下りはトレースがあったため、怖くはない。一番狭い所にはFixが張られている。核心の下りは一番大きい残置ピンは緩んでぐらぐらしているが、他に2つ支点が打たれていて使えそうである。しかしそもそもここの下りは皆怖くないと言っていたし、ホールドスタンス豊富でフリーで下れたのでザイルは出さなかった。北側は灌木だらけで落ちても引っかかるだろう(?)
コルから先は夏道の一部が出ていたり出ていなかったりするが、雪が多いわけではないのでだいたい夏道通りに行く。主稜線分岐のみ風の通り道なのだろう、強風が吹いている。ここから急な雪壁を登って稜線上を少し行けば北岳頂上。あっけなく着いてしまった。太陽が出たりするが、ガスがかかっている。
下山するころに少しずつ晴れてくる。登りで使った雪壁は下りでは横の岩稜上を下る。八本歯のコルからの登りも問題なく通過、八本歯の頭に着くころには快晴になっていた。さっきまでいた北岳をはじめとして間ノ岳、農鳥岳、鳳凰三山、甲斐駒、富士山、360度の大展望だ。風もなく暖かい。携帯が通じたので途中連絡を入れる。俺は去年の仙丈で携帯をいじるために素手を出して凍傷になるかと思ったので、いくら暖かいと言えこんなところで携帯を出す気にはなれない。松岸がやってくれた。ゆっくりたるみ写真撮ってから下る。ボーコン沢の頭までも前に富士山、後ろにバットレスの最高の眺めの中下る。BCについたら宴会開始、深夜まで紅白聞きながら酒とつまみの大攻撃。年越しそばがあるため米はたかずにすき焼きうどんのみ作る。ラジオで年越しのカウントダウンを聞いて新年を迎える。一年の締めくくりとして最高の一日だった。



1/1() 雪
BC1025~11152260m1125~1135池山小屋通過~12051910m▲3
日の出のころテントの外を見てみるとガスと雪。初日の出を拝むのは無理そうだったので二度寝する。8時頃起きてー、お雑煮食べてー、ゆっくり片づけてからの撤収。この日中に下山することもできたが、せっかく持ってきたおせちや差し入れ消化のため標高を少し下げてまたサイト。外は森林限界下なのに大変風が強い。1910m付近のベロにサイト適地がありここに張る。炊き込みご飯からのおせち料理、それに今日も酒とつまみの大攻撃。腹いっぱい動けなくなるまで食った。それでも食いきれず皆それぞれ持ってきた差し入れを下界に持ち帰る羽目に…
「…」
「……」


1/2() 曇りのち晴れ
1910m640~7301530m740~800あるき沢橋825~850野呂川吊橋付近通過~915開運隧道まで8km地点925~1010開運隧道まで3km地点1025~1050ゲート1105~1130奈良田バス停
朝飯は皆さん食欲ないようなので差し入れのぜんざいで済ます。それから急斜面を下る、よく踏まれたトレースなのでアイゼンつけてない人は大変よく滑る。行きはだいぶかかった道のりを下りは一瞬で下る。あるき沢橋から林道歩き。プラ靴の人は運動靴に履き替えていた。鷲ノ住山を登り返して夜叉神峠に下山しようという根性ある奴がいないため奈良田に降りることに。荒川分岐で奈良田から来た登山者とすれ違うが恐ろしくしかめっ面をしている。お前も奈良田に下りるころにはあんな顔になるんだと潤に言われたが、実際下り基調の歩きなのでそんなに大変ではなかった。あっという間にゲート到着。新年早々開運隧道なんて名前のトンネルを通れておめでたい。ここからバス停までは思ったよりも長かった。温泉はやっていないので朝食になるはずだったグラタン風に余った差し入れを混ぜて食事作る。バスで下部温泉駅まで行ってようやく初風呂を浴びた。身延線で甲府まで行き打ち上げ、解散。


◆まとめ
雪の状態が悪くなかったためか、核心と思っていた八本歯の下りも北岳直下のトラバースも雪壁も苦労することなく、ザイルは使わなかった。実際ここでザイル出している人は見なかった。もし歩行に不安な人がいたり、本ザック行動なら欲しくなるかもしれない。

食糧の一部のペミカンを忘れたが、結果的にそんなに食べる腹の余裕はなかった。茶飯もよく省略したし、米すら使いきれなかった。年越しそばとおせちはそれだけで腹いっぱいになるものだ。7日分の差し入れを持ってきていたのでたぶん全員が差し入れを余らせてしまった。ただソフトドリンクはもっと持ってきてよかったと思う。

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