2013年度大学生登山リーダー春山研修会

 こんにちは。二年会の陳です。

 5月19日〜21日の一週間、僕と三年会の坂田さんが(授業をサボって)立山の登山研修所での研修会に参加しました。そのときの模様をお伝えします。文中の写真は講師の増本さんにお借りしたものです。
 





   5/18
    新宿で富山行きの夜行バスに乗る。
 5/19
    8:00頃登山研修所に着く。開会式後、机上講習「春山の気象と雪氷」。班別に班員・講師と顔合わせ。僕は2班、坂田さんは1班だった。食糧計画を立て入山ルートを決める。昼食。持参した装備を班毎にチェックする。机上講習「登山の医学」。夕食。入浴。班別に今日の振りかえりをして就寝。
 5/20
    清掃活動(2班は朝食の配膳)。朝食。机上講習「ナビゲーション技術」。班毎に分かれて研修。2班はロープワークを習う。研修所裏手の人工壁で支点の作り方、懸垂下降、リードクライミングの方法を学習。昼食。人工壁で実際にリードクライミングをして懸垂で降りる。夕食。エキチェ、共装の分配、ペミカン作り等を分担して行う。パッキング。班別に振りかえり。就寝。
 5/21
    朝食。ケーブルカー、バスを乗り継いで室堂に入る。1時間ほど各自で準備。地図を読みながら事前に決めたとおりのルートで剱沢の登山研修所夏山前進基地を目指す。2班は室堂山荘東側の沢を下り、雷鳥沢右岸の尾根を剱御前小屋まで登る。そこから2回コンパス直進して到着。2時間かけて立派なテント場を作る。テントを設営して水作り。炊事。振りかえりをして21時頃就寝。
BCへ
 5/22
    朝食。5:00サブ装で出発。剱沢のテント場より少し登ったところで雪上での支点作成を学習。剱沢右岸の尾根に乗り別山を目指す。途中4ピッチ続けてフィックスを張る。登頂。アメリカ大陸(剱沢上部の、残雪がアメリカ大陸の形に解けた場所)で雪に支点を取り懸垂下降。アイゼン歩行。帰幕。水作り。炊事。振りかえりをして21時頃就寝。
剱を背に
懸垂下降

 5/23
    朝食。4:00サブ装で出発。剱沢小屋から直登して別山尾根に乗る。前剱までは簡単。鎖場ではカラビナを掛け替えながら進む。小さい橋を渡った先の鎖場で佐藤さんにフィックスを張っていただく。暫くいった箇所で懸垂下降することになる。しかし酷く時間がかかる。全員が降りるまで1時間半かかった。
    このため平蔵のコル手前で11:00登頂リミットのところ時刻が9:50と登頂は絶望的と思われた。そこらへんの岩でリードの訓練をして帰ろうという話も上がったが、結局行けるところまで行くことに。すると意外にも30分で登頂してしまった。山頂で40分休憩。
    帰路は平蔵谷(へいぞうたん)に取る。踵落としで落ちるように降って30分で剱沢出合着。出合から天場まで残り半分くらいの所で佐藤さんが徐にスタートラインを引く。かけっこ開始。帰幕後1時間休憩。シート搬送の形を習う。時間切れで雪洞訓練は断念。今日は水作りなし。炊事。振りかえり。21時頃就寝。

前剱への急登

これ日本?

目的地に着きました

  5/24
    寝坊。急いで朝食。テント撤収。5:00出発。アメリカ大陸西海岸付近を登って別山。尾根沿いに一ノ越。別山から一ノ越までほぼ夏道が出ており、雪の付いたところはピッケルを使って通過。雄山からは時間短縮のため雪の斜面を駆け下る。一ノ越の先で増本さんの足が折れ搬出訓練。が、15分ほどで足元のフライが解け、時間も押していたのでそこから走って帰る。12:00室堂着。アルペンルートを乗り継ぎ14:30頃登山研修所。旅装を解いて入浴。夕食。振りかえり。最後に班員同士で気になった点を伝えあう。就寝。
砂礫の立山稜線

    5/25
    やや寝坊。朝食。机上講習「登山の運動生理」。班別に資料整理。昼食。班毎に全体の前で成果発表。また個別に自分の目指すリーダー像を話す。閉会式。1時間ほど配布物を受け取りなどして解散。
    荷物をまとめたり体育館の人工壁を登ったりして夜行バスの時間まで暇をつぶす。2班の人と富山駅前のお好み焼屋で打ち上げ。新宿行夜行バスに乗って帰京。



 僕にとっては、高い目標を持った仲間に刺激を受け、同時にあらゆる点で自分の無力さを思い知らされたとても有意義な一週間でした。9月の夏山研修会にもTWVから多くの人が参加するようで、今後僕たちにどのような山行の可能性が開けてくるのか、とても楽しみでもあり責任も感じています。とりあえずもっと冬面子の比率を上げないことには・・・。

 2班のみんな、講師の佐藤さん、増本さん、本当にありがとうございました。またいつか山で逢いましょう。

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