夏合宿道隊デポ

山行No.29 夏合宿道隊デポ
参加者 4年:SK、MO、3年:リーダーHT



7月21日金曜日~7月22日土曜日――アプローチ
23:00新宿駅集合。共装とデポ用品を分配。23:54ムーンライト信州81号新宿発。翌5:08信濃大町駅着。水4発分を汲む。入山連絡を済ませ、アルプス第一交通で高瀬ダムへ。途中七倉まで個人山行者と同乗。2000円を払っていただく。七倉で山行計画書を提出し、6:10頃高瀬ダム着。運賃7900円。最近値上げをしたらしい。天候は小雨模様。日本海上に停滞している低気圧性の前線が南下しないことを願う。

7月22日土曜日――入山:小雨時々曇り
0615~0700/0705~0735/0745~0835/0845~0935/0945~1025/1040~1115烏帽子小屋1155~分岐1220~1240烏帽子岳1300~分岐1313~1335SUB装回収1340~1400/1410~1443/1457 ~1540/1557~1650
6:15行動開始。トンネルを通過し、つり橋を渡る。距離は長いが不安感はない。ただ、眼下の濁流は一定の幅と速度を有する。途中、仮設通路により山腹に迂回路を求め、小橋を渡ると、すぐ左手に水場があり、さらに進むとキャンプ場へのつり橋に至る。キャンプ場の茂みにKが着替えをデポ。なお、ここ濁沢下流域は白い泥砂地帯である。
6:50頃登山口へ。1~11のプレート番号を目安に、北アルプス三大急登のひとつ、ブナ立尾根を登りつめる。登山口付近における中年男性3人組のほかは人に会うこともない。とくに危険箇所もなく、ひたすら夜行明けによる寝不足とデポの重さに耐え、11:15烏帽子小屋に到着。隊の士気は低調であった。
デポは野口五郎小屋の予定であったが、改めて烏帽子小屋に交渉を申し入れることに決する。小屋のおじさんにデポ缶を示して頼み込むとしぶしぶ了承してくれた。ただし、保管料は3000円。菓子折り代1500円を加算すると、約300円/日の計算か。
デポ用品を預け荷物が軽くなると、隊の士気は見違えて向上した。まずは烏帽子岳をサブ装で目指すこととする。山頂直前には垂直方向の鎖が2箇所、水平方向の鎖が1箇所。慎重を期せばとくに危険ではないが、隊の人数が多いと通過に時間を要するだろう。この間の上りでは、Lが持久力不足により隊に迷惑をかけた。
烏帽子小屋に戻りサブ装を回収。野口五郎にはもはや用がないので、今日中の下山を目指すこととする。13:40頃下山開始。快調なペースで、途中休憩を多めに取るものの、16:20頃には登山口へ。沢で水を汲み、橋とトンネルを通って、16:50頃末端の高瀬ダムへ。Lが旧式の公衆電話でタクシーを呼び、待ち時間にはラーメンと茶飯で空腹と疲れを癒す。大町名鉄タクシーも料金は同等。信濃大町駅まで8100円。駅前の旅館七倉荘で汚れを落とす。入浴料は500円。こじんまりとした浴槽で、温泉成分も希薄だが、タオル髭剃り石鹸シャンプーは無料。下山連絡をして、山行自体は無事終了となる。

7月22日土曜日~7月23日日曜日――帰路へ
結果として日帰り山行となったため、ムーンライト信州に利用した青春18切符は依然有効であった。そのため、3人の総意により、信濃大町駅から鈍行を乗り継いで23時ごろ塩山駅着。駅カンをし、翌5:49発の電車で高尾駅へ。ここで、JR線か京王線へと別れる。

総評
小雨の中、あまりにデポ目的的な本山行が、結果として日帰りに終わったことはおそらくよかったのだろう。交渉とは試みるものである。ただ、帰路ふとデポに要した保管料と交通費と時間と労力を考えたとき、その有意性に疑念を抱かなくもなかった。

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