2009年3月26日木曜日

頚城・乙妻山

2008年度山行No.45 残雪企画乙妻(03/25~26)      
企画者:大城
面子 3L藤井、山岸 2sL大城、高橋 1HW菊池、E鈴木、F三谷

3月合宿で下がっていたテンションも乙妻のパウダーで一気にアップ?!



3/24(火) 快晴のち霙
3月合宿終了=妙高高原駅1930=1937黒姫駅(▲0)
3月合宿終了後、妙高高原駅で帰京組と別れてお隣の黒姫駅へ。妙高高原駅に比べると随分こじんまりとした印象を受ける。天気予報によれば明日以降の天気はあまり良くないようだ。明後日乙妻を打てる可能性は低いと思った。駅前に「野尻湖タクシー」の車が駐車していたので翌朝5時に予約を入れる。駅舎の近くに線路をまたぐ連絡通路があり今日はここで寝ることにする。就寝前、三谷が日本酒を差し入れてくれたので皆でありがたくいただく。10時過ぎ就寝。
3/25(水)雪のち曇
▲00500=0535戸隠大橋0548―0630尾根取り付き手前0700―0754 1440m付近 0804―0834佐渡山南コル0846―0914尾根上0924―0952佐渡山1005―1033佐渡山南コル1050―1144高妻沢出合1154―1245北東斜面最下部1253―1328 1480m付近 1338―1355 1560m付近(▲1)
出発直前になり菊池と三谷がゾンデをリーチし忘れていることが発覚するが上級生が全員持っているということで予定通りタクシーに乗り戸隠大橋へ向かう。ゾンデの件は下界に連絡しなかったが、携帯は通じたのでやはり連絡しておいたほうが良かっただろう。大橋にてビーコンチェック・体操をして一年トップで出発。初めは何ともない林道歩き。トレースいっぱい。シールを履いて快適に進む。途中一箇所左方から地図にない林道の分岐が入る。中盤から鈴木がややペースダウン。標識のある林道分岐の先のたるみで鈴木がキジ。聞くとやはり3月合宿での下痢がぶり返したようだ。とりあえず荷物を抜きしばらく休んで様子を見る。30分後大体回復してきたようなので出発。尾根取り付き直前の細い沢にはスノーブリッジが架かっている。山岸さんに様子を確認してもらうが安定している模様。万一崩壊しても怪我しないくらいの沢なので一年は一人ずつそのまま通す。尾根取り付きは少し急な斜面。菊池、鈴木はスムーズに登っていたが数人がやや苦戦。その後の細い尾根の登りも三谷や高橋のシールの効きが悪そうで苦戦しているので必要そうな人にはクトーをつけてもらう。尾根を徐々に外れ左の沢を登りきると佐渡山南コルに到着。ここでサブ装に切り替え佐渡山ピストンとする。しばらく緩斜を登ると30分程で尾根上。東側に雪庇が出ているが樹林帯沿いに行けば問題なしのレベル。あっけなく着いた小さなピークはガスっていて視界なし。その部分だけ無木立なので晴れていれば眺めは良いだろう。他にポイントがないのでテルモスを飲む。山頂からコルまでの滑りは特に問題なし。コルで再び本ザック。鈴木ももう大丈夫そうなので荷物を戻す。ここから問題の氷沢川にむけて滑降する。
氷沢はなかなか立派な沢で寡雪の年ということもあってか沢は完全に出ている。とりあえずスノーブリッジを探して右岸沿いに下ることにする。ところどころ起伏があり少し厄介な部分だ。高妻沢が左側から出合う直前でわりとしっかりしていそうなスノーブリッジを発見。また山岸さんにトップをお願いする。ブリッジは安定しているようだが形状がやや渡りにくいことから、一年は念のため空身で通すことにする。ここを過ぎると程なく高妻沢出合に到着した。この対岸に渡るルートを探すため一年3人を伸ばす。高妻沢は雪に埋まっている部分が多く、三谷の進んだ位置なら簡単に渡れそうだったのでここは一年もそのまま通過させた(一人ずつ)。さて、過去の記録によると氷沢左岸に林道状の地形があり、これを利用すれば渡渉を繰り返さなくともスムーズに進めるとの情報だったので、やや高い位置を進んでもらうことにする。すると確かに台地状の地形から自然に登山道状の地形に入っていった。これを発見できるか否かで進み具合はかなり変わるのではないかと思う。ただこの平坦地形も場所によってかなり細く、また沢よりかなり高い位置を通っているため、斜面がクラストしているときなどは滑落の危険を考え確保するなどしたほうが良いかもしれない。しばらく進むと道幅は広くなり本当の林道上を進むようになる。この林道は北東斜面下部に出る直前にアバランチパスをトラバっていてここの通過は最も注意を要するポイントである。上部には全層雪崩の兆候と見られるクラックがあちこちに入っている。気温は高くなく積雪量も少ないため雪崩の危険は比較的少ないと思われるが、ここは一人ずつ通過させることにする。まず高橋に偵察のため通過してもらう。特に問題なく通過できたので残る6人も1人ずつ慎重に通過した。ここさえ終われば北東斜面下部にすぐに到着。シール装着。(尚、予備審資料では過去の資料を元にして氷沢の部分を赤布ではなく竹竿で計算していたが、木は生えているので普通に赤布のほうが良い。)
当初サイトは1450m付近としていたが、時間が充分あることと翌日の行動時間を短くしたいことからサイトを上げることにする。周囲の様子を見つつできるだけ上げると指示したが、雪崩の可能性を考えればやはりあまりサイトは上げるべきではなかったと思う。結局1560m付近の雪崩の危険の低そうな場所を選んでサイト。ワンゲル的にはかなり辛目のカレーを味わった後、天図を見ると日本付近に3つの低気圧が発生していることが判明。さらに天気予報によると明日は雪。この時点で内心ピークは諦めながらも、降雪なし・顕著な弱層なし・視界200m以上などを明日北東斜面に入る条件とする。水作りの時、鈴木が勘違いでポリを1発しか持ってきていないことが分かったが明日の行動には支障が無いことが分かり安心。この日の夜は低気圧発達のため風が非常に強かった。差し入れのお汁粉と日本酒で体を温めた後、就寝。
3/26(木)快晴のち雪
▲10540―0615 1750m付近 0645―0740 1950m 0815―0845サイト場 0928―1034高妻沢出合1044―1136佐渡山南コル1150―1250戸隠大橋
朝起きるとまさかの快晴。とりあえず予定していたようにサブで乙妻を目指すことにする。撤収はほぼ時間通り。出発直後にsLシールトラブル。新しく貼ったばかりの糊がまったく効かない。仕方なくテーピングで固定。こんなことで隊を止めるとは情けない。少し進んで傾斜がきつくなりだす1750m付近で弱テ。60~70cmの深さに弱層(鈴木・三谷は腕、菊池は腰で出た)。微妙なラインであるが直接この弱層を触るとそれほど弱い層ではなさそうなのでここは進んでOKとした。ただし、過去の記録では1900mを過ぎたあたりで雪質が変わりやすいようなので、もう一度弱テを行うことをトップに伝えた。新雪層の下が固いためクトー装着。キックターンを繰り返して登っていく。一年生の動きはなかなか良い。この頃になると少し雲が出始めたが、相変わらず視界は良い。1950m付近でやや平坦な場所を見つけここで再び弱テを行うことにする。すると今度は先ほど見られた弱層が無くなっている。これはもしや行けるのでは、と思い弱テの跡を埋めようとしたとき不審な薄い氷の断片を発見。そこでもう一度よく「雪の層を観察すると、新雪として払いのけた部分に非常に弱くかつ顕著な弱層があることが見てとれた。
この弱層は危険と判断しここで引き返すことを決定する。シールを
外して気持ちの良い傾斜の斜面を豪快に滑る。新雪の下が固くスム
ーズに滑るのは意外と難しいが、転んでも全く痛くないので楽しい。三谷曰く、「山スキーはこうあるべきですね」。良質のパウダーを存分に味わった後、テン場に到着しテルモスを飲み一息。あとはもと来た道を引き返すのみ。
アバランチパスは昨日同様一人ずつ通す。林道状地形を進み氷沢
のスノーブリッジをわたり(昨日より安定しているようなので一年もそのまま)、約100m登り返すと佐渡山南コルに到着。携帯を見るがやはり圏外。ここから林道までは細い尾根上を行くので慎重に行くように伝える。菊池はまだ少し苦手なようだがそれでも問題なく滑り40分後には林道に到着。超緩傾斜の林道はスキーの滑走面の状態で滑り具合に大きな差が出た模様。大橋に着くと雪が本格的に降り始めた。いいタイミングで降りてきたものだ。
野尻湖タクシーで黒姫駅へ向かう。駅周辺は何もなさそうなので打ち上げは長野ですることにした。たまたま遅れていた電車にぎりぎりのところで乗り込む。長野市内も雪が舞っていた。餃子の王将で反省会&打ち上げ。風呂は入りたい人だけ、ということにして各々帰途についた。
・まとめ
このコースの難しさはやはり氷沢のルート取りと、いかに雪崩を避けるかということである。体力的にはそれほどきつくもないし、RFポイントとなるような複雑な地形もないので山スキー初トップの一年生にとっては手ごろなコースであったのではないかと思う。乙妻は打てなかったがあの疎林の大斜面と最良のパウダーを楽しめただけでも今回の山行は価値があったと思う。

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