上越・赤谷川笹穴沢

笹穴沢FB 2008/9/9記:木村
メンバー:木村、白濱



9/7(日)
僕はバイクで、白濱は小屋列車で上牧集合。6日に解禁になったばかりの二人乗りで川古温泉へ走る。
白濱いわく、登り坂は後ろにずり落ちてきついらしい。川古温泉のゲートは入り口に三つあって二つ目が超えられなかった。
でもバイクが通った後があるので技術がある人は通れるのだろう。
夜中だったので通れたとしてもどこまでいけたか謎だったが、昼なら終点までまで入っている記録もある。
一時間強歩いて分岐50m手前の偽分岐で就寝。夜中に釣師が横を通っていった。
マットを忘れて寝心地の悪かった僕は一睡もできなかった。

9/8(月)曇り時々雨
0430 林道分岐-0505 入渓点-0545 二条3mCS 0555-0615 金山沢出合-0638 クロガネ岩峰(1326m)末端 0645-
0700 二俣-0740 25m滝下 0800-0820 25m滝上- 0825 30m滝下-0930 30m滝上-0945 大ナメS字峡上 0955-
1025 6m-1040 1650m二俣 1050-1130 登山道 1140-1225 平標山の家 1240-1315 大源太の肩分岐 1325-
1410 1300m水場への分岐 1420-1455 林道終点 1505-1530 林道分岐 1545-1650ゲート
0520の日の出前から行動開始。途中雨が降ってきたが戸惑うとLimit敗退なので進みながら様子を見ることにする。
最初の釜滝群は明るければなかなか立派そうな滝であった。釣師を追い抜いての4m滝は台座が立派なので、
遠くから見ると10mくらいの迫力を備えている。予定より快調に進む。『上信越の谷』の参考タイムさえ大幅に上回る速度である。
クロガネ岩峰はなかなか見ごたえがある。この谷は基本的に開けている。クロガネ岩峰も金山沢出合も見えてからが長い。
しかし晴れていればさぞ気持ちよかったろう。
二俣まではクライムダウンできる程度の滝だったが、5m前後の滝も高さでは測れない迫力を備えていた。
二俣上の30m2段はセオリー通り右から直登。難しくない。15mは僕は左から、白濱は右から。白濱によると右はちょっと怖いらしい。
10mは水流左を楽に直登。25mは左壁をリードをしたが必要ないくらい簡単だった。
残置ハーケンは多数あり、そのうちひとつから赤いスリングが出ていて滝下からも見えていたので、それに向かって登った。
SANY0031r.jpg核心のルート取り
核心の30m滝は残置のある右壁のバンドに乗ってそこから藪に向かってまっすぐ40mザイルいっぱいまで伸ばしてリード。
ガバが豊富でザイルがなくても何とかなる感じである。ただ高度感はある。残置は意外と少なく、主にブッシュからランナーを取った。
テラスに乗ってからの40mザイルでもぎりぎり届かなかったので、白濱確保のまま、僕は振り子トラバースし、
白濱はブッシュを伝ってから沢どこに降りた。30m上の大ナメ下部からは上部のS字峡の壁も見えている。
斜度はきついが、西ゼンのスラブほどではない。滑ったら30mの下まで落ちるだろうが。
大ナメ中部の30mほどの滝はさらにきつい斜度である。そのすぐ上がS字峡、この沢のハイライトである。
雪が磨いた滑床の上を、耽美的な曲線を描いて水が流れている。
15m滝は、僕は大高巻きをしてしまい、やや時間を食う。水流すぐ横のブッシュを漕いだ白濱を待たせてしまった。
最後の6mは遠めに見てやばそうな滝である。今夏、兵衛谷に行った白濱いわく、
「登りようがなさそうなところが御岳の沢っぽい」とのこと。確かに、写真で見た兵衛谷の最後の滝に雰囲気が似ている。
両岸が前へ張り出しているところなど。。。さっさと左巻きしてしまう。
詰めは藪漕ぎの後、ガスの草原にいたり、ナルミズを髣髴させる。草の先っぽが紅く、秋の訪れを告げている。
山腹の道は藪漕ぎ同然だったので、沢靴を脱いだ白濱は平標経由で行くことにし、山の家で落ち合うことにする。
大源太からの下山路は整備されていて道幅が広い。水場の分岐を過ぎると狭くなるが、歩きやすい。
最後に尾根を外れて急坂を下るところになるとトラバース道が外傾していて歩きにくい。
地図と違って沢の右側を通って渋沢に至る。林道を走破して川古温泉から二人乗りで水上へ。
白濱はそのまま帰ったが、僕はこのまま帰ると事故りそうだというぐらい疲労していたので町営温泉に使った後、上牧泊とした。
翌日早朝に東京まで150キロほど走って昼寝をしてから午後の授業に出た。
まとめ
いい沢です。3級の沢は初めてだったが、
予定より高速に動けたので、自信がついた山行だった。
下山後の疲労状態での二人乗りはあまりしたくないものだ。
白濱は核心でも淀みの無いRFで頼もしかった。
今度は晴れた日に1泊以上で行きたいものだ。

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