奥秩父・ヌク沢遡行、ナメラ沢下降

ヌク沢遡行、ナメラ沢下降FB 記:木村
��L木村、3秋山、山岸(被)、2大城(被)、広瀬(被)、1長崎(初)
遡行図は『奥秩父・両神の谷100ルート』を使用。



7/11晴れ
新宿集合。秋山は笹子で合流とのこと。長崎がお玉を忘れたらしい。長崎は忘れ物が多い。 秋山が昨年釜の沢のときによしみを通じた運ちゃんに連絡していろいろ融通してもらうことに。 塩山から西沢渓谷までタクシーで行き、居酒屋タクシーよろしくワインを頂いてしまった。 贔屓の運ちゃんは作っとくべきだなとおもった。西沢渓谷の東屋で寝る。
7/12晴れ、夕方一時小雨
東屋0445-ヌク沢0450-0620F4上0630-0945奥の二俣上0955-1100大滝中段下1110-大滝中段上1225- 1310大滝上段上1320-1420尾根上1440-笹平1500
長崎がナイフと笛を忘れたらしい。Lのを貸した。このときマップケースとコンパスの紐が細いもののままだった。 秋山によるとネコブでも言ったらしいのだが。 気を取り直してヌク沢入渓。最初の堰堤は右を越える。左岸のガレた沢形にあたって本流が曲がるところでは広瀬以外は気づいていなかったようだ。 F1は右をTR。続く遡行図にないF1'は右テラスをTRしたが手がかりでも良かったろう。そのままF2を右巻き。Lは左壁を直登。 すぐにあるF3は美瀑で水流左をTR。少々歩いてF4、これは山岸が右岸、広瀬は左壁直登したが詰まってしまった。 広瀬のルートには残置があった。結局広瀬のルートをTR手がかりで長崎をあげた。直登ルートもよく見ればスタンスはある。 遡行図と違い、左岸の沢を分けてからF5。これも右TR。近丸新道徒渉点は貧弱な鉄板がおいてあるだけですぐにH13年堰堤。 これは右を手がかり→Fix→手がかり降下でダム湖のほとりに降り立つ。近丸新道付近はBPが多い。少々歩いてH6年堰堤は右を手がかり→手がかり降下。 続くH7、8、9年堰堤は右岸を手がかり→手がかり降下で一気に巻く。沢どこに降り立つと少々荒れ気味で薮沢っぽくなっていた。 そのためか誰も二俣についたことを発見できず、知らぬ間に左俣(正解ルート)に入ってしまう。あとで秋山がネットで確認したところによると、H8,9堰堤の間に二俣があったようだ。なかなか二俣に着かないなと思いつつ、しばらくして沢が分かれているが、左の沢が明らかに細い。 右に進んでさらに沢が分かれているが、これも左の沢が細い。結局これが奥の二俣だった。水流の太い右の沢に入ってたるむことにする。 たるみ場から先にやたらでかい滝が見えている。進むとさらにもう一度左に枝沢を分けて(手がかり一回)先ほど見えたF6とおぼしき階段上の滝にあたる。 ここは左巻きをフリー。F6下になると沢の荒れは収まったが、この間トップはやや雑になっていた。ゴルジュなどなくすぐに大滝下段下につく。 これでやっと現在位置を確信できた。 大滝下段はさらに2段に分かれていて、下段を右階段上、水流わたって左をTRの2ピッチで抜ける。大滝中段下に至る。 既に山岸が巻き始めていたが、中段の美しさに思わずたるむことにする。鹿の大腿骨が転がっているが長崎はためらいなく拾っていた。 中段は右巻き→水流右→右巻きという感じで行った。うち2ピッチは40mザイルをフルに使ったので中段の高さは4、50mは固いだろう。 ちなみに秋山は真ん中から、Lは水流沿いを取り付いてみたが、下部はホールドスタンスは豊富だ。SCを楽しませてもらった。 しかし断続的とはいえ40mもSCを続けていると果てるのは目に見えているので途中でエスケープ。 さてトップはというと、2ピッチ目、明らかに長崎の位置からザイルの届かない距離に支点を作っていた。 この支点は結局3ピッチ目の支点として使ったが、3ピッチ目も20mは出したので距離感を養ってほしい。 上段も2段に分かれていて下部は左TR、上部は水流中TRした。下部は40mザイルが微妙に足りなかったので手がかりで少しあげて確保した。 上部には子鹿の死体があり、顔だけ腐っていてビビった。ビビる広瀬をカメラに収めようとしたがリアクションが薄くてつまらなかった。 大滝上は急に源頭の雰囲気になっている。渓相は奥秩父だが、周囲の雰囲気が丹沢っぽい。鹿の仕業か。大滝上はBPあり。 増水には耐えられないが緩やかな尾根に逃げられる。 F8はフリーで通し、豊富な水流を辿り、シャクナゲを漕いでつめ上がる。途中に鹿の頭蓋骨一つ。笹平まで一気に下る。 笹平はテーブルが多く快適だった。小屋も曰く付きの割には普通。夜ひとりでにドアがなるのでうるさかったが。 夏野菜のカレーを食って、たき火をして、酒を飲んで就寝。
7/13晴れ、夕方一時小雨
笹平0500-0525破風山0540-沢床0620-水涸れ0640-イカダ0715-0725たるみ0735-奥二俣0745-085515m2段3条下0905 -1020F6リード1120-1145林道1205-新地平バス停1310
遅めの起床。ラーメン餅は30分で作ってくれた。破風山まで駆け上がって沢装に。低い松の薮漕ぎがうざい。時々岩石帯を通過する。 Lは浮き石を踏んでしまった。徐々に左に進路を取ってナメラ沢の沢床に降りる。赤テープ多数。 さらに下って水涸れにつくが、このツメをを遡行するのはつらそうだ。しかし遡行するパーティとすれ違う。ちなみにこの沢も荒れている。 ずっとフリーでイカダを通過。周辺の木より遥かに太い丸太で組まれていて、水流のど真ん中にある。誰が何のためにこんなものを作ったのか。 奥二俣はビバークできるだろう。さらにフリーで下る。Lは途中滑り台を楽しんだが、腰を打って唇を噛んでしまった。 あと15m2段3条の上で誤って滑ったが落ち口で止まってくれた。ちょっと遊びすぎた。 この滝は左岸を巻いて降りたが、手がかりを出すべきだったろう。10mの枝沢はスルーして二俣に至る。 10m3段の滝は右岸から沢が入ってきた後、本流が大きく旋回した後にある。左岸を懸垂したが、最初山岸は手がかりで通そうとしていた。 林道につめ上がる沢の6mでリード訓練。広瀬がトップ、山岸ビレーでTRを大城にやらせる。割とスムーズにできていた。 が、山岸は革手袋をし忘れていた。広瀬は2本目のハーケンは低めに打とう。沢から林道にあがるところも手がかりが必要だろう。 林道を歩いて国道に出て少し左へ行ったバス停から塩山へ。塩山で打ち上げして解散。
評 大滝は圧巻だった。ヌク沢は養成的にも大滝を越えてなんぼなので季節/養成の進み具合と相談して行きましょう。 ナメラ沢は荒れ過ぎであった。残念。

0 件のコメント:

コメントを投稿