丹沢モミソ沢救助訓練

山行No.15 モミソ沢救助訓練                 文責 白濱
面子 4工藤 3L白濱 塚越 木村 2秋山 1廣瀬

毎年恒例のモミソ沢救助訓練。今回はいつもより長く、F4下から。







6/15(金)
渋沢2100~大倉▲0
馴染み深い渋沢駅に久しぶりに集合。工藤、木村が遅れる。木村が9時のバスに間に合わないので、木村は歩いてもらうことにし、大倉へ向かう。新茅山荘まで行こうかとも考えたが、木村もいないので大倉で寝る。丹沢を避け続けた我々の努力の甲斐あってか、大倉で寝るのが秋山は新鮮だという。いつものように若者がうるさい。大倉っぽい。
結構時間がたっても、木村が来ないので、電話してみると少し迷っているようだ。丹沢が週末の家と化していた自分のケア不足であった。しばらくして到着し、ほっとする。
6/16(土)晴れ
▲0出発340~435出合・訓練開始445~855訓練終了・入渓~ 950F2上タルミ1000~1125大棚下タルミ1135~1355F2上タルミ1405~1630出合
3時半出発。日が長いと睡眠時間が短い。
久しぶりの大倉林道はやはりうざったい。この林道歩きの果てに待っているのが救助訓練と思うとさらに気が重くなる。1ヶ月ぶりの沢が救助訓練か。などとどうでもいいことを考えていると、新茅山荘に着く。秋山の養成として、下降点を探してもらうが、見事に新茅橋を通過する。
懸垂岩でまず訓練を始める。まず工藤、広瀬以外が懸垂からプルージック登降の練習。結構時間がかかった。次に介助懸垂の形をみんなで確認。その後渡渉訓練。普段使わない技術なので、やってみると手際が悪い。今年は合宿で確実な渡渉技術が必要ということで、予定の時間をオーバーするが、しっかりと確認する。その間広瀬はとても暇そうであり、木村は眠そうであった。
漸く入渓。今回はいつもより長いので、作業の迅速化を計ってザイルを3本持っていく。最悪ビバークも考え、サイト適地を探しつつ登る事にする。まず、F1。フリーで登ったが、NG。TR必要。小滝でTR。途中左巻きTR。F2下段TR上段右巻き手がかり。F2上でタルミ。ここから両岸が狭まり、まさにミゾである。所々に腐った鹿の死体があり、その下で水を飲んだことを後悔する。小滝はTRを数回出しつつのぼり、5mチムニーTR。その先の3mCSもTR。次の小滝をフリーで登らせていたがこれもNG。そこを越え少し行くとすぐにF4大棚12mがあった。秋山は大棚に失望していた。ここまでサイト適地などなく、今日中に下るしかなくなる。
大棚に着くと、「広瀬が勝手に登り出し、滑落。歩けなくなってしまった。」ように思えてならない。しかたないので大棚下から広瀬を担ぎ、救助訓練開始。とにかく懸垂しまくる。要所要所にある木を使い、ダブルでいけるとこまで懸垂ということを何度も繰り返す。50mのザイルを使用していたので、背負い懸垂が長い。50m目一杯やると足腰が相当きつい。平らなところでは懸垂を解除し、なるべく普通に歩いたほうが楽である。
F2上まで都合4回の懸垂と吊り下ろし1回。F2上まで読みの半分以下で早い。このままなら今日中に出合につける。いつもはF2から下っているのに、もうすぐ終わるような気になってくる。ここから広瀬を下ろし、木村と工藤を背負う。F2は右岸をトラバり、ルンゼまで行ってからダブルで懸垂。落石が怖かった。F2下から少し行ったところでタルミ。
その先もダブルで懸垂し、最後吊り下ろしをして、水量の多い支沢まで行く。このとき、塚越が工藤を背負っていたため、ダブルの懸垂を秋山が一人で回収し、自分がザイルを2本たたみ、木村が介助者と初心者を誘導する羽目になる。作業が遅くなり、初心者のケアがおろそかになるので、工藤を引き摺り下ろし、広瀬を再び背負う。初心者は担ぐしかない。その後は右岸をしばらく歩いて小滝群を超えた後、自分がF1まで一気に懸垂。F1を下る頃には腰がやばかった。F1から下は秋山が背負って出合に凱旋。ここまで約5時間。F2から下った去年より早いって不思議。
後はさっさと下って、阿闍って終了。お疲れ様でした。
まとめ
・皆いい動きをしていた。きびきび働けばF4からでも十分下れる。最後あたりは介助懸垂に慣れてきた。F4からを勧めるわけではないが、長いほうが経験はつめる。
・傾斜のある滝を下りるときには介助懸垂が、緩い時は吊り下ろしが便利だと感じた。介助懸垂は被介助者の体重をザイルに預けることができ、楽なのだが、その反面平地ではザイルに引っ張られ、消耗する。逆に、吊り下ろしで傾斜のきつい滝を下りると、両肩に被介助者の体重がかかり、消耗する。
・懸垂の場合、徒にハーケンを打つよりも、木からとったほうがよい。吊り下ろしもそうだが、介助者が下りた後、上に人が残っていると次の作業にすばやく移ることができない。
・今回50mの懸垂を繰り返して思ったが、懸垂を分けられるなら分けたほうがよい。50m一気に下ると消耗する。
・モミソはモミソでしかなかった。

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