秋薮 上越 白毛門

2009年度山行No.21秋企画白毛門
企画者:鈴木
面子:3L大城 広瀬 2E菊池 sL鈴木 W長崎 HsF三谷 1F松崎
日程:2009/9/19-20

主に来年を見据えて2年藪Lを増やすのと、三谷さんの初藪企画であることを考慮したのと、日程的な問題から、沢企画のおまけ的な感じで藪トレ定番のここを選んだ。
資料づくりはらくだったものの、沢企画が不完全燃焼してしまい不満足感の残る秋企画になってしまった。何人かに言われたことだがナルミズから巻機までの縦走企画にすればよかったと思う。



9/18(金)
赤羽=土合▲0
1700 赤羽集合だが大城さんと自分以外遅れてきた。大城さんはなぜか合宿の帰りと同じくらいの荷物になっていて、ポリ2発とメットを外付けしていた。エキチェで鉈がないことが判明。振られていた広瀬さんによると探したけれどなかったので代わりに鋸を持ってきたそうだ。そもそもE菊池はきちんとリーチしていなかったらしい。
土合には他の団体や個人山行の人がいた。入山連絡をいれ、合宿でズタズタになっていたゴアマを直してから寝た。

9/19(土)
5:35土合〜タルミ2回〜7:40松ノ木沢ノ頭〜8:15白毛門8:35(藪入り)〜タルミ2回〜
11:151350コル〜タルミ1回〜12:15武能倉山〜タルミ1回〜13:201460p〜
14:10奥粟沢山手前コルサイト適地▲1
朝、寝ていたら菊池に起こされた。「ごめん、ナルミズの小缶忘れた」そんなことでわざわざ起こすなよ。デポを待合室に置いて体操して松崎トップで出発。
白毛門の登りはかなり速く、3ピッチで着いた。最後の岩場が予想されるところだけ長崎をトップにしたが、鎖が付いていても後続に言ったりしてくれずあまり意味がなかった。
岩場自体は鎖、トラロープを使わず通過できたので、残置を使うよう指示すれば誰でも通せるだろう。松ノ木沢の頭を越えるあたりから山頂と谷川の山肌が見えたりしてテンションが上がった。白毛門沢上部のスラブも見えたが、初心者を連れていくのは大変そうだ。

ガスっている山頂で藪装つけて藪入り。トップが菊池長崎松崎、3年には中継と本体誘導を交替でやってもらった。できれば三谷さんにも頃合いを見て出てもらいたかったが、初めの数ピッチを見ると結構藪に苦戦しているようなので今回はずっとこの布陣だった。
最初のピッチで松崎の居場所が分からないと思ったら、だいぶ前から左に落ちてかなり後方にいるらしい。リカバーに十分以上かかった。たるんでトップ同士のコミュニケ—ションが足りないことを言うと、そもそも菊池と長崎は松崎がトップだと把握していなかったらしい。すこしヒヤリとした。その他に、大城さんが聞かないと情報が回ってこないこと等が指摘された。
このとき1608pから少し進んだところにいたが、トップは皆勘違いしていた。
1350コルまでは笹と潅木が混じっていて、適当に薄いところを選んで進んでいけるが、いまいち緊張感に欠けるペースである。コルは笹が生い茂っていて、サイト適地はいまいちよくわからなかった。
1350コルからの登りで本体は右から巻き気味に取り付いたが、直登ルートも別に濃くはなかったのであまり意味がないと思った。武能倉山からの下りでトップは全員 尾根の左に落ちてしまう。確かに山頂から引き返すような方向に尾根が伸びていて少し難しいが、遠くを見れば正解尾根そのものが確認できるので全員落ちるのはおかしい。その後本体も落ちてトラバース気味にリカバーしたので少し時間がかかった。
1460から先は割合濃くなってくる。最後に70分のロングピッチを切ってサイト場着。
しばらくたるんで広瀬さんとトップ3人に南の沢に水汲みに行ってもらう。40分くらいかかってやっと帰ってきた。水自体はすぐでたが、水量が少ないので下り続けたのだがなかなか増えず、別の沢との出合でやっと水量が増えたのでそこで汲んできたらしい。水汲みにビニール袋を持って行ったらこういう時に役立つのではないだろうか?
残り3人でテントを張った。下草がほとんど生えていない良いところだが、二張りを近くに張ろうとすると一方がかなり斜めになってしまった。ちなみにフライに輪ゴムしか付いておらずインクノットができなかった。エキチェ不備。
サイマス松崎。結構寒いのになぜか外サイトを主張する。水汲みのせいで暑く感じるそうだ。
サイトの間長崎に天図を書いてもらった。意外に速く書き終えたので驚いたが、へたくそ極まりない。しかもいろいろ不備を指摘(前線が折れ曲がっている、等圧線が所々抜けている、等圧線が不自然等々)しても「それはそっちで読む時に適当に補えばいいだろ!」と言って聞く耳を持たない。台風の予報円もプロットしてないし、高気圧低気圧の位置の×印も書いてない。冗談抜きで道L剥奪してほしいのですが。(※ちなみに審議のFBにてL権剥奪するほどではないが、きちんと天図をかくのは当然の義務であり練習するよう指摘された。)
大城さんと自分の差し入れを食して就寝、と思ったらジジ天の内部ではなぜか皆咳が止まらなくなっている。広瀬さんの荷物に付着した熊スプレーが原因のようだ。なんか目と鼻もツーンとする。ザック捨てて下さい。
長崎は相変わらずオカンしたようだ。

6/20(日)
▲15:45〜6:25奥粟沢山〜タルミ1回〜7:301391p〜タルミ1回〜8:33赤沢山8:45〜
9:301180p9:40〜10:35藪抜け〜10:50土合
45半だが、自分の体調が悪いので出発を延期。下痢に加えて朝食をほとんど吐いてしまった。原因はよく分からないが、昨晩体を冷やしてしまったのが原因の一つだろう。荷物を少し抜いて大城さんに持ってもらった。
奥粟沢山まではかなり濃く、一部で潅木の上を渡り歩いたりした。晴れているのと樹上なのとで景色が良い。三谷さんには印象に残ったようだ。
最初のたるみ直前でまたしても少し吐く。嘔吐しながら藪を漕ぐことになるとは思わなかった。
奥粟沢山から先は次第に薄くなっていった。快調に進む。
この先は本当にあっという間という感じだった。赤沢山の先で菊池が240度に進んで当然のように落ちた。1200m付近の尾根分岐点はうまくクリアしたが、1100m下の分岐でイモり、本体はしばらく待たされた。
最後の急斜面を転がるようにして下り、高度計が800mを下回ったあたりで右の沢状に降りる。今回は何も出さなかったが本来は手がかりを出したほうが良いだろう。また、このへんはかなり適当で隊列も乱れていた。
最後に土合山の家の裏のアスファルトに出て藪抜け。土合駅の近くの谷川岳ドライブインで昼食兼中間打ち上げをした。差し入れのウイスキーを忘れてきた広瀬さんがビールをおごってくれた。

まとめ
秋企画で出すほど面白いわけでも景色が良いわけでもない。とくに時計回り(今回)だと徒労感が強い。
藪トレとしては経験もそこそこ積めるし、トップが要所要所でイモってくれるので、今後も利用価値のあるルートだろう。

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